2015 年 6 月 1 日 のアーカイブ

『きみは知らないほうがいい』

2015 年 6 月 1 日 月曜日

「哀しい」に 呑み込まれないように と

なにか それを 凌駕する 物語を くれ…と 思った

しばらく 物語を 読みたい気持ちも 薄れていたくせに…

今は 気持ちをもてあましているから

気持ち自体を 呑み込んでしまってくれ と 思った

そこで 大事大事に 眺めるばかりで 

飾り物みたいになってた『きみは知らないほうがいい』岩瀬成子(いわせじょうこ) 作/ 長谷川集平 絵(文研出版)を 携えて 出掛けた

あぁ この 懐かしい 「集まりの中での 違和感」

言うに言えないままに 薄い膜に 覆われていく感覚

違和感を 抱えていることを 認め 見つめない方が 生きやすいかもしれないのに…

題名の『きみは知らないほうがいい』というのが 発言された場面は また 違っているのだけれど

うっすらと はみ出してしまうこと

はみ出さずにいられる人の本音のこと

「ほんとう」は 知らないほうが 生きやすいかもしれないよ なんて 言ってるみたいでもある

早々と 感受してしまった人

それを受け流すわけにはいかない と 知ってしまった人

生きづらい思いを 言葉に繋ぐことで 

それを 誰かに受け渡すことで 救われてゆく

小学生社会で よくあること

でも このよくあるなかで ここまで 繋ぐことができたら どれだけの人が 救われるだろう…と 思ったりして

岩瀬さんの 描写 掬い上げかた 比喩の織り成し…ぐっときましたる

もともと 絵の 長谷川集平さんが 

ご自分の関わった本を紹介なさったことで 知ったわけですが

この物語を 読み込みつつ

擦り寄り過ぎず 甘すぎず

そして 走り描いたようでいて 陰影の妙で心持ちが 鮮明に 立ち上がるような

それでいて 揺れている 入り込む隙を 提示してくれるような 挿絵

表紙と 中表紙の 響きあうあたり

…やはり 好きだ

お年頃の 感受性豊かなる おこたちに ぜひ よんでもらいたいなぁ と思う

そして そんなおこたちに かかわりあいになる おとなたちにも…

主人公の 女の子と 飼い犬の 通じ合いで

ちみっと 現実の ぴちの 不在のあたりに 引き戻されて 涙にじんだりしたものの

ひととき どっぷりと 心身を

物語世界に 浸してくれた

抜け出たときに なにがしかの 余計ものは 流してくれたろうか?

まぁ そんな 早々に気持ちが なんとかなるわけ ないんだけどさ

それはさておき

とても よいっ♪と

力込めて 言いたくなる本でした

めそめそする

2015 年 6 月 1 日 月曜日

母 デイサービス 出掛け

父と二人の 昼御飯

食後 ふと 父が「おかさんと 二人でいっと たまんねぇんだ…ぴっちのことで めそめそすっから 二人で 駄目になるようなんだ」と 漏らした

帰ってこないという 翌朝から「どこで 死んでるんだべ」なんてな 乱暴な物言いをして

余計に 母を泣かせたりもして

腹立たしく思いつつも それが父なりの 己を 慰め 諦めさせる 方法とは 感じていたけど…

二人でいるからこそ いいこともあるさ

どっちかが めそめそすると つい気丈なこといって 自分を保ったりもして それで 互いに慰めになったりもするもんだ

わたくしだって こんな 知った風な口 聞くけど 一人になると ぐだぐだで

昨日だって 人に会う 寸前まで 涙鼻水 止める方法が 見つけられなかったんだよ

何て言ってみる

わたくしが こっそり 立ち入った ほぼ 留守の おとなりさんの 庭や 物置辺り…父も覗きに行ってたのだと…

「どごさいったんだべなぁ ほんなに 遠くさ 行がんねはずだがら うちのなかか 周りなんでねぇがど 思って 見でるんだげんとも…」

そんなこと言って ため息ついてた

今帰ってきたら 誉めてやるぜっ!とか 言い放ち

父に背中向けて 珈琲のための お湯を沸かす

湯気やら何やら 噴き出して

目の前が曇った

音のないような 珈琲時間 ふたりで過ごしたのち

開けっぱなしが嫌いなはずの 茶の間の 硝子戸を

開けっ放して 昼寝などする父

傍らには かつて 父が撮った 若い頃の ぴちの写真

「やっしゃねぇ」思い 父娘で 転がしあって

なぁ また 弱音 吐こうや と 思う

手順を間違う

2015 年 6 月 1 日 月曜日

いつもやっていることの 手順を 間違う

まぁ よくあることなのだけど

今朝のは 確実に 

いつも 在る そこにいる安心感の 欠落から来ているのが わかる

日々のあちこちに

ぽこ とこ

すか とか

あの毛玉の存在の 欠落が ある

それを 飛び越えるほどの 心の脚力みたいなものが ない

珈琲淹れたつもりで ただのお湯が 滴り落ちるカップ 

またいちから やり直す

まったくもぉ とか 苦笑いしながら

容赦なく朝は来る

2015 年 6 月 1 日 月曜日

滞るような 思いを 抱えても

容赦なく 朝が来る

それぞれの ひとときは 始まる

容赦なさに 背中を押されて 歩きだす

暮らしてゆく

人にとっては 些細なこと

でも 大きく重く 抱えたとしても

些細なことなのだよ と

大きな空から ふっ と 吹きとばすことも いつかできそうになる そんな 考え方

すんなりできなくても

きっと いつかね

大きな大きな存在だった…そんな思いは 抱えたままでも

越えてゆくのだ

名前も知らないさんに励まされる

2015 年 6 月 1 日 月曜日

ぐずぐずめそめそとほほ

2015 年 6 月 1 日 月曜日

ぐずぐず めそめそしたり

振り切ろうと とてぱたしたり

いや まてよ と 現実を見据えようとしたり

ひとには 気丈なこといったり

なんとなく 緊張と弛緩とが

不均衡に いったり来たりしていて

失念しとりました

31日までに 入金しないと 金輪際受け付けん!てな 態度の

2年前の 4月分の 国民年金納付…

うああぁ やっちまったね

たしか このパターン 前に一回やったね

いつまででも待っててくれるもんと勘違いしてた 何年か前

そうではないと知ったのに

今回は ぴっちっちっの 不在への 狼狽えの波

ざんぶり 呑まれました

あ~ぁ

わかっていたけど

改めて 己のだめさ加減に

とほほ…なんつって

いったん 涙 引っ込む

しかも いまやそういうこと 大した問題でもない とか 思う

すまんね

年金制度

以後気を付ける…多分

揺れながら 日々のことを

2015 年 6 月 1 日 月曜日

夜 地元会議 ありましたのにね

何でずっとおるかな?うちに…

まぁ なんというか 己のみならず 

ちちははの 心持ちの 揺れとか

明日の 角田幼稚園「えいごであそぼう」活動の 仕込みというか

まぁ 別名 なんだかんだ言っても「さぼり」ですね これ

ま でも 遠足で 天文台だったか お星さま関係のとこに お出掛けしたばかり…ということで

明日は 星を テーマに あれこれ 英語と 絡めて あそぼう てことで

フルーツバスケットならぬ スターズバスケットカードなど 作ってみました

作ってるときは 泣いてなかったぞ

わはははは

だから帰ってこい ぴっちめぇ!など いって

ちみっと 泣く

あほう

そんな 傍らを うっし~ ぽてぽて と 通りすぎ

いつものソファーへ…

救われてるね

ありがとね

…しかし 土星の 見てくれが ハゲ親父のようで

手直しすればするほど 人の頭にしか見えなくなってきて

そんなに 描き込むもんじゃないな と

作業終了

そんなこんな

なんとか やってるよぅ

さがすさがすさがす

2015 年 6 月 1 日 月曜日

ちょ と 離れてるとこだけど

ご近所さんといえば ご近所さん

母の 同級生「しずのちゃん」ち

母から「あっちまで ぴっち 行がんねぇべげんとも こごぃらの巡回員みだぐ 情報網ある人だから チラシ持って 行ってこらぃん」と 言われ

一応 行ってみる

「おんなじような模様の 若くて慣れっこい猫が この間そこいらにいたっけな」と しずのちゃん

いやいや うちのは お歳召してて 人見知りで…といったら

「あぁ んだったね ぴっちちゃん?慣れこぐねがったっけね」

母の ちぎり絵生徒でもあるもんで 

かつて 母が『お気に入りのロッキングチェアーで』という 大作の モデルにしたことも よく覚えててくださってる

「いろいろ ほら 歳とっとね…んでも 心がけとっから…五十鈴ちゃんに よろしくね」と 

そののち 行きたいような行きたくないような…でも これもひとつの 安心に繋がる…と

市役所 生活環境課へ

事情を話し

先週から 獣の 事故とか 処理依頼 迷子報告など あったかどうか 訊ねてみる

なかったとのこと

チラシを受け取りながら 何か 情報あったら 保健所とも 連携して 連絡してくださるとのこと

ふぅ

帰る道々

人見知りだけど お腹すいて へとへとになって 若猫ぶって 人に愛想振り撒く 術など 身に付けてたら楽しいのにな なんて

想像しつつ 楽しい気持ち…一瞬だけ 

湿気った花火みたいな 心持ちだな 

ははは なんて

笑って 乾かしてみる

鍛えられろ おれたち

2015 年 6 月 1 日 月曜日

午前中仕事を 休む と 告げると

ぴち関連のことだな…と 思って 込み上げたのか

めそめそ声で 母「ぴっち 帰ってくるといいねぇ…」と 

役場とかも 行ってみる いろんな覚悟もしなくちゃないし…なんて

冷たい言い方みたいになってしまったりもして

ほんとは さっきまで めそめそしてたのは わたくしなのに…

デイサービス出発支度整えてるとこに

半ば 乱暴に 母の靴など 床に 投げ落とす 父(指の痺れなんかのせいもあるのですけどね それにしてもね…)

母が また ぴちのこと めそめそ話し出したれば

「なんだ!また…おれだって!」と 強い口調で 言ったきり 黙り込んだ

泣きたい気持ちを 食い縛る歯の奥の奥に 封じ込めてるような 父の思い

わかってるよ

みんなそれぞれ ぴっちっちっを めんこがってた 日々の 大きさ重さを 引きずるようにおる

きっと それは 日々の鍛練みたいなもので

大きさ重さを 引きずる 気持ちの力こぶみたいなものが できてゆくのかもしれない

鍛えられろ おれたち!

そんな あほうなことも 混ぜ返しながら

泣き笑い

どうあれ どうなかれ

2015 年 6 月 1 日 月曜日

夜風が 湿って

すこぅし 冷たい

今夜は もう 戸を閉めようか

待ってはいるのだけれど…

どうしたらいい?なんて

うっし~に 問うてみる

なんも言わずに

いつもより 長く撫でさせてくれる

どうしたら いいとかわるいとかじゃなかったよね

どうあれ

どうなかれ

とにかく 今あることに 今ないことに

真正面にいようと思う

待つ気持ちも

どんな 形でも 受け入れてゆく気持ちも…

ときどき 泣いちゃったりしながら

確かに あった ぬくもり

命の励まし

愛しい思い

あの 感触は ずっとずっと消えないからね

ぴっちっちっ

おやすみ