いつにもまして 長文になるであろう 覚悟)
年明けて…の頃
プログラムのために 舞台作品の題名をお伝えする段では
内容は全く違うものを考えていました
言うなれば『さがす①』に近くて
かつての作品を見知ってくださってる方には 伝わるかどうか…『恋セヨ乙女』的な感じだったのでした
でも なんとなく 似てるものやっちまうの どうかな?と もやっとした思いのまま
しかも 当初の 目論見では かなり 効果音を 使おうかと思ったりしてて
物語るに 音頼み 音芸みたいになってしまうのでは?とか 迷い迷い…
でも やったらきっと楽しいし!と
ちょっと頑張って作ろうとしてました
そして 実は やればやるほど 気乗りしなくなっていくのも感じてましたの…
んで 本番 一週間前にも満たぬ ある朝
頑張ろうの思いが 全て押し流されるように
べつの物語が 音楽と一体になって 夢のかたちで 溢れ出てきたのでした
それは 別件で そのうち やりたいな でも 今回は 間に合わないかな…という 思いの種があって
それは 全然 具体的ではなかったのだけれど
とある曲との出会い…重松壮一郎さんの クラウドファウンディングで作成された CD『beyond』の 中の『忘れえぬ記憶』からも 触発されていたものでした
クラウドファウンディングの リターンとして 受け取ったCD
なかなかゆっくりと 聴くタイミングがみつけられず
仕事移動の 車中にて かけて…という 経緯は 以前投稿しましたが(覚えておられる方は 重複 お許しくだされ)
題名も見ずに かけ流していて
まぁ 運転中は 有能補聴器オーティコンアジャイルプロライトミニさんを 装着していても 走行音などが入りまくるので 聴くに よろしくない環境なのだけど
その『忘れえぬ記憶』のときだけ どぅお〜ん!と 脳髄まで達するような衝撃と
不意に どばばばっ と 溢れ流れる涙に 驚愕してしまい
おいおいおいなんてことしてくれんだなんだこれどういうこっちゃ!?てなかんじで
慌てて 車停めて
改めて 題名や 込められた思いを 確認したのでした
広島 長崎で 被爆ピアノを 弾く機会があって その即興演奏から 生まれた 曲だったと
なんの知識もなくても 音楽というものから 想起される かなしみ怒りもどかしさしかし諦められぬ命の訴求力みたいなもの?
だいぶわなわなしてしまって びっくり!
発売記念ライヴに 行ったときも その曲では やはり 涙とめられず
でも そこで これで 何かをやりたい という思いも まだまだ 見えていたわけではなかったのでした…が
ライヴから 二週間後に 発芽!でしたよ
いや 意識下で なんにゃらか 動いていたのだろうか
そういうのも 鋭敏に 汲み上げられたら もっと 創作について 自信も付きそうなものなのにな…残念
まぁ とにかく そんな一週間前に なにいうてんねん!?てな 突っ込みもしてみたけど
こんな目覚めの衝撃あって やらずにおれまい とも思い
躊躇う気持ちを 振り切り 退路を断つため
曲を用いさせていただく ことわりを 重松壮一郎さんに お伝えせねば と 連絡してみたのでした
込められた思いを 形なす物語ではないことも 伝えねば…と
そうしたら 自分の作品から 新たな 思いが生まれてゆくことは 作者として むしろうれしい…というような お返事をいただき
よっしゃあ!と 拳握り
そして 同時に 前にやろうとしていた物語について「頑張らねば」という 尻込みを 見ないふりして押し上げようとしていた 無理な思いも 払拭されて
自分の中で これをやりたかったのだな己は…と
とても腑に落ちた思いにもなったのでした
内容的には ジャーナリスト 後藤健二さんの 囚われてもなお 手をつなぐことを諦めなかった その思い
そして痛ましい出来事
あの辺りで 気持ちが ざわざわしておさまらなくて 吐き出すように 生んだ 作品『線を引く』にも 通じているかも…
でも もっと 夢オチ的なことじゃ済まされない
今そこにある危機 てな感じ
身内への思い
家族友人みのまわりのいのちたち…そんな「わたしたち」への 愛する思いが
「あいつら」という 存在の 認識へと 転じる危うさ
バーチャルで 見慣れてしまったとしても
反目や 争いは かっこよくも美しくもない
平和にも結び付けられない
どろどろのぐちゃぐちゃのふはいおぶつをまきちらすしかない
その上に立てられる御旗や誇りなど はなくそ以下だ
煽られることなく
人と人との 分かち合い 生き合いの 希望の光を 諦めたくない
愛を履き違えて 排除を生んでしまうかもしれない という 己の中の 危うさも認めた上で…
ちょっと 宿題お渡ししちゃいました…てな ずるい 締め方だったかもしれない
どうするのがいいのか 考え続けていきたい
そして その考えの真ん中には いのちというものがあるな と 思う
いのちあってこそ だ
衣装は 白でも黒でもなく 手元にある 暗めの色 てことで カーキ色になっちまい
狙ったわけではないけど
ちょっと それが あざとく見えなくもないか…てのは 反省点
あとは 内容具体的に届けていなかったとはいえ
すげ替えたことによって 題名と内容の乖離が生じたりしてない?との 懸念もね…ちみっとあり
ちなみに『beyond』
「生きとし生けるものに」捧げられているアルバムなのでした
その 重松壮一郎さんの 透明な光みたいに真っ直ぐな思いに 失礼になってなければ良いなと ドキドキもしながら
やらせていただけたことに 感謝 で ありました
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