2015 年 6 月 23 日 のアーカイブ

田んぼで あお なでて

2015 年 6 月 23 日 火曜日

暑くなってくるなぁ

苦手だなぁ と

すこぅしずつさ 湿って 重たくなるような 心持ちで

田んぼ道

すると ふいに 目のはしに 動く影

ちぴん と はねる 蛙であった

稲に つかまったり

泳いだり

あぁ 喜びにみちあふれているようでもあるね

そんなこと思ってみている わたくしの頬に 

たんぼの あおを 撫でてきた風  

まるで その あおあおも 一緒に 撫でてくれたように ゆきすぎる

喜ぶものがおる夏

一緒に 喜ぼうか

脈絡なく そんなことを思って
 
また 歩いてゆく

楽観願望

2015 年 6 月 23 日 火曜日

昨日 通った 道

近道でもなく

通り抜けに よいわけでもない 道

雨水をためる…とかいう 一度も 水がたまっているのを見たことのない どでかい階段劇場みたいな「池」の横

車も通らないようなとこだけど

縁石みたいなのがあり

そこに てん てん と 置き去りにされた

栄養ドリンクの 瓶 

珈琲の 空き缶

誰かさんたちが

時間差で ここにきては

こっそり ほっ と 一息ついているんだな

憩いの場所だ

あまり 長居すると 誰かさんの邪魔になるかも…と 

早々に 辞した

でも 瓶 缶は ちゃんと 持ち帰りなさいね と 思う

今回 そのまんまにして 帰った

場所取りの目印かもしれないし

また おんなじところに来て

あぁ て 気づいて もって帰ってくれたら いいな とか

まぁ そんなことに 気づく人だといいな てな 楽観願望

ねじのかお

2015 年 6 月 23 日 火曜日

伴奏仕事 合間時間

思わず 撮ってしまった

「何撮ってるのるの?」て 訊かれて

ねじのかおを…と 言ったら

すこぅし 不思議そうにされた

顔 じゃなくて 頭か?

いや そもそも 体の部位に 喩えるなってはなしだな

ねじを…とでも 言えば よかったのかもね

あにみずむ ぶっとばしました

それはさておき

この子 

見えぬとこで ずっと 働いてたのね

磨かれることもない 

裏っかわの

下向きの

じめじめの

脆い木の

とれたら 戻せなくなって そのまんまの

いつしか ひとつ ふたつ と 

無くなっても 気づかれないような

でも ずっと 錆びるまで

お役目 果たしてた

そんな「かお」が いぢらしくて

おつかれ…とか おもわず いっちゃってたんだよ

出入り口だから

2015 年 6 月 23 日 火曜日

父の 寝てる部屋

東の出窓の 破れ障子

きちんとさんの 父でさえ

修繕しようとはしない

今の季節あたりまで

おやすみどころの

出入り口なもんですからね

かといって 暫く 出入りしなくなるであろう 季節に 塞いでしまうことも

たぶん ない

なんだかんだ言って

ねこさま最優先

うつろいをうつして

2015 年 6 月 23 日 火曜日

線路
 
だまって 空を 映してた

揺るぎなく 夏色が 濃くなってる 蒼

遠く 雨がやって来る気配

いつもの 電信柱

草いきれ 

それでも なにごともなく そこで支えていて…

そんな風でいたなんて

今まで 考えたこともなかったな

きっとこれからは 

電車に 乗るたびに 

そんな あなたのことを 思うよ

うつろいを映して

変わらずにいる あなたを