2015 年 6 月 11 日 のアーカイブ

いのちをおもう

2015 年 6 月 11 日 木曜日

薄暮れ

いい頃合いは 橋のど真ん中

でも 帰りの ラッシュ

止まるわけにはいかんね

…なもんで

本日も 夕焼け方面に 曲がって

空き地に 停車

あぁ なんて 溜め息つきながら 遮るもののないあたりへと

斜面降りる

あたりは いのちの気配に 満ちているのに

そばにいたはずの いのちが 見当たらないことに

未だ 慣れることができないでいる

また 涙なんか にじんだ

すると 足元に 動く陰

あっ 雨蛙だ♪

迷惑承知で 手に乗っける

逃げられる

また 乗っける

すまんすまん なんて 言いながら

その ぺたぺたした 皮膚の感触と

接するほどに 近づいて 瞳の ひかりを 楽しませてもらった

田んぼに向かって ぴょっ と ひとっとびして いってしまった

あぁ そうなんだよな

もともと わたくしの 手のなかになんて

他のいのちを つかまえておくことなんか できないんだ

自分の いのちさえ

知らぬうちに預かって

いつ どうとも 知れぬままに

おしいただきて 生きているだけ

そのなかで ふと ひととき 触れあって

そして はなれてゆく

そんな日々

一瞬前よりも

ほんの ちみっとだけ

なにかが 腑に 落ちて

うん またね と

どこへともなく 言ってみる

涙 ふいたら

また 帰り道を ゆこう

まあるいひとつ

2015 年 6 月 11 日 木曜日

あっちで うまれた いのち

こっちで うまれた いのち

でも もともとは

おおきな うちゅうのなかの
 
おおきな ひとつの かたまりで

そこから わかれに わかれて

あっちの みちへ ゆき

こっちの みちを たどり

それ ぞれ に なっていったのかな?

いまは わたくしで

あなたで

皮膚の 境界線は あるけれど

おおきなひとつ の なかにいる わたくしたち

線を引かなくても

広げなくても 

それぞれが 気持ちのよい 均衡で

おおきなひとつを 生きていけたらいいのにな

いつの日か まあるい ひとつに もどれるように

「楽しむ力」

2015 年 6 月 11 日 木曜日

明日は 地元 角田幼稚園に

「講演」で よんでいただいた

パフォーマンスも ちょこっとやるですけど

お話メインです

10年くらい前も「あの日のように~ばらぐみ もりあやこのままで~」とかいう テーマで お話しさせていただいたのだったよな

今回のテーマは「楽しむ力」

あれから 何か 進歩したろうか

あいかわらずの あちこちとりとめなく もたもた うろうろしてるのに

お話なんて させていただいていいんだろうか?

でも あちこちうろうろで

それでも 楽しんで いきてきている

そんなわたくしのこと 幼稚園の頃から 見ていてくださって

「そのまんまで いいんです そんな あやこせんせだからこそ お願いするんです」なんて 大槻先生から言っていただいて

ちみっと 涙なんて にじんだりもして

受け取ってくださるから いかされているものあるなあと

しみじみ ありがたく思う

今 幼稚園で 感じている 課題みたいなものも おうかがいしたし

あれこれうろうろのなかで 感じたり 思ったりしたことなど 絡めて

お話ししようと 思う

相変わらずの 緻密組み立て 苦手なわたくしですけんど

その場の ノリや 空気と共に 織り成してゆく

現場の力も 頼みの綱

わたくしなんか…なんてな 思いは 横においといて

楽しもう

そんなあたり求めていただいてるわけだから

るん♪

落ち着け

2015 年 6 月 11 日 木曜日

「ずっと 慌ててるみたいにみえる…落ち着け」と 言われた

「お陰で 血圧が高くなった」などと 父

今に始まったことじゃないにしても

特に ここ数日 食器 取り落として 壊すわ

今朝も 包丁で トマトと一緒に 指切るわ…

いかんいかん

朝のリズム

起きて ご飯準備して 弁当も詰めて 母 起きるの 助太刀して…と

一つ一つやれば なんの問題もないのに

味噌汁作ろうと おたまに 味噌いれた状態で

あっ ほうれん草湯がいたやつ 炒めた方がよいだろか…なんて 向き変えて 味噌落とす

あしたの仕込みやらなくちゃいかんけど 洗濯物ためちゃった…とか

その先のものもみてしまって

目の前のものにけつまずく

…いかんいかん

いっこいっこ…と ぶつぶつ唱えた

山の端色に

2015 年 6 月 11 日 木曜日

山の端の 色が好きだ

一頃

こんな絵ばかり描いていたのだったな

そういえば 30年ほど前に

じいちゃんがなくなったとき

泣きながら

棺桶に こんな絵を 入れたのだったよ

旅立ちに無理矢理持たせてやったりして

なんなんだ 孫…

なぜかそんなことを思い出した
 
あの 涙から 立ち直ったのだよね

今でも 思い出して 泣くことはあっても

誇りに思う気持ちを よみがえらせたりもするのだよな

じいちゃんの 形見の 早稲田大学の 校歌が書いてある風呂敷に

ぶんぶんの靴を 包んでいるんだよ

そんなことを ぶつぶつと 思い出し 繰り事 戯れ言 散らばせて

感傷的な 薄暮れ時であった

大丈夫

乗り越えてゆく 兆しだから