山の端色に

山の端の 色が好きだ

一頃

こんな絵ばかり描いていたのだったな

そういえば 30年ほど前に

じいちゃんがなくなったとき

泣きながら

棺桶に こんな絵を 入れたのだったよ

旅立ちに無理矢理持たせてやったりして

なんなんだ 孫…

なぜかそんなことを思い出した
 
あの 涙から 立ち直ったのだよね

今でも 思い出して 泣くことはあっても

誇りに思う気持ちを よみがえらせたりもするのだよな

じいちゃんの 形見の 早稲田大学の 校歌が書いてある風呂敷に

ぶんぶんの靴を 包んでいるんだよ

そんなことを ぶつぶつと 思い出し 繰り事 戯れ言 散らばせて

感傷的な 薄暮れ時であった

大丈夫

乗り越えてゆく 兆しだから

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