
母 昼寝起き 助太刀のとき
半笑いで めそめそのフリをし始める
なんだ?
「あんだが 嫁ごさいぐごどんなって うれしいやら さびしいやら…」ときたもんだ
また しっかりと 名残る夢 みるもんだね
「孫ば 抱がれっこったら 思いのごすごどねぇげんとも…」とまで
なんかもう 夢の中では 抱っこしたらしいが
申し訳ないね 思い残しだらけだから まだまだまだまだ 頑張ってもらわなくてね と 言ったら
うひゃひゃひゃひゃ なんて 笑い出す始末
こちとら 小道具作成が どうやら ドツボにはまって
今まで時間かけて 行き止まりすか!?と
苦々しい思い煮詰まって
頭から 苦い汁が 縮み出てきそうになってますってば
そんな話伝えたら
「んで あんださ 頼みある」とな
「納戸の ばあちゃんの 小机の抽斗っさ 朱色の 舞扇入ってるがなんだが 見でけんね?」
舞扇見たいの?踊りたいの?
「肩凝ってっから いっつも 定規で 肩叩いでんだげんとも 舞扇で 叩ぎでぇんだ」
ですと
おいいいぃ〜!そんなん せっかくの舞扇が ぼっこれっつまうべよ そごさ 昔 母自分で買った肩叩きあっから ほいづでやってけろでば 舞台のものうまくでぎねぇくて 泣きそうだっつう話から なんでほいなごとになんのやぃん!?
…て まぁ はじめのうちは 泣きそうだったけど
しまいにゃ 互いに 笑いながら…の 話になったのだけどね
しかし ばあちゃんの 小机の 抽斗に 舞扇なんて 入ってるかね?
まず その上に 母の ちぎり絵教室で用いてた 典具帳紙やら あれやらこれやらもりもりに 積んであるから それどかさにゃ辿り着けんて
…て なんか 親子して おんなじ有様なのだわね
それは ま 心に留めておいて のちほど また 探してもいいけどさ
とにかく 落ち着いたら お片付けもやろう と 思ったりするよ(ほんとかよ!?)
ま 昨夜から いい調子 てことね 五十鈴姫
よろこばしきことでございます
わたくし ドツボから なんとか 這い出せそうな 糸口を またひとつ 手繰り寄せてるとこでございます
やれやれ
わたくしも つられて いい調子になれ!
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