2014 年 4 月 のアーカイブ

それでも愛があるから

2014 年 4 月 28 日 月曜日

朝出掛ける間際に

父「早く!おかさん何着てぐんだが 着せでやれ」

いや…もう昨日のうちに 揃えておりますでしょうに

「着替えはあやこだって 呼ばってっから行げ」

別に わたくしじゃなくてもよいらしかったのですが

ちょっと肌寒いかもしれないから とか あれこれ迷うこと 言ったからか

父ったら めんどくさそうな顔しちゃって

それみた母が おとさんまた機嫌わるくなるな と 気にして

わたくしに 声かけるようにいったらしい

曇り空

確かに 昨夜揃えたのよりは 温かいものの方がよいかな…

昨夜 母

身体の痛みがきて 眠れそうにないから…と

久しぶりに 睡眠導入剤を 欲しがったのですね

ずっと 飲ませずにおりましたが

デイサービスの ゆうゆうホームさんで 

本日 菜の花畑への 花見予定だったもんだから

眠らんでいくと 大変かな…とね

鬼娘 お薬飲むの しぶしぶ 許可しました

んで なんつうか そんなこんな 不安で揺れてんのに

父ったら 疲れもあって

ぞんざいな言葉なんか 吐くもんで

母 若干 めそ…

いま出掛けなくちゃ仕事に間に合わない と 思いつつも

ここは ゆっくり向き合って 気持ちよく過ごしてもらって

見送りまでいよう と 思ったのでした

いなきゃいないでなんとか なるものなのですけどね

事情をわかっていてくださる こどもの家エミールさんの リトミック仕事…またもやごめんなさいお休みさせてください…てことにして

お洒落母姫の 春の お帽子など 引っ張り出してきて

羽織るもの変更したりして

臨時のお休みで 家におる あんちゃと 二人

母とあれこれおしゃべり

「なんだ もう出掛けていいぞ」と 父から言われたものの

電話して 午前中の仕事 休ませてもらうことにしたんだ と 返す

「なんだ…春の帽子なんて そんだどうでもいいもんのために…」と 苦々しい物言い…

母が 帽子がどうこうじゃねぇんだよ 着替えは 父だって手伝えんのに やろうとしねぇでいっから腹立ったんだっつうの そのまんまほっといたら 母だって 弱気な思いのまんま出掛けることになったたろうがよぉ!…と 言おうとしてやめた

父だって 夜中の 二時間毎の おしっこ助太刀で へとへとだもんね

他に誰かいるときは 休みたいもんね

でもちょっと 考えてほしい ものの言い方とか あるんだよね

そんなこんなを ごろごろと べろのあたりで ためつすがめつ

ま なんつうか お洒落しねぇとっつぁまには お洒落母姫の お気持ちに 苛つくこともございましょうが 美しい愛するおくたまのために たまには 一緒に より美しくみえる(…と 母が納得する)ことについて 思いめぐらせてみましょうや

なんてね

ふざけた言い方すると

「そんなこと ごぢゃごちゃしねくたってだいじょぶだっ」(←充分綺麗だ とは 恥ずかしくて言えないらしい)と

とりあえず 最大の賛辞を オブラートだの 衣だので ぐるぐるに包んだような ものの言い方で 返したりもして

まったく 不器用な とっつぁまであることよのぉ

あ”~!んもう お陰さまで 

ゆとりの 月曜の 朝と なりぬる だわ

仕事ができなかったとはいえ(お金をもらえないということね)

ゆとりある時間とか 安心した顔をみるのは 嬉しいことなので

それはそれでいいんだ

綿菓子製造機

2014 年 4 月 28 日 月曜日

身を削ることもなく

ほんのひとつまみにも満たぬ

けれど めったに吐かない 甘い台詞を

ひょい と 放られて

思いがけず ぽう と 熱い想いわきあがり

くるくるくるくる と 回転する心持ち 

あぁ わたし綿菓子製造器

ほんのささいな 粒が

期待と幻想と勘違いの空気を孕んで

ほわほわほわほわと 膨らんでゆく

冷静に 押し潰せば

ほんのひとつまみの 欠片に戻ることを知って

でもいましばらくは

甘く やわやわと 膨らんだ

夢を見させて

うまいものはもうわかっているので

2014 年 4 月 27 日 日曜日

昼御飯は

父のお得意 焼おにぎりと

畑のほうれん草

ほうれん草の根っこまずら 食うたら

こりゃなかなに 大根風味で

んまい…と 本気で思って すすめたけんど

父は 食わず

夜ご飯の時も

畑から ほうれん草抜いてくる…と 言ったら

「また 根っこ食えって 言われたらやんだがら いらねぇ」だとよ

食わず嫌いはいかんぞ と 言ってみたが

「んまく食えるもの ちゃんとわかってんのに わざわざ訳わかんねぇもん 食う必要なんか もう ねぇんだ」とさ

ま 一理あるけどね

幻想即興曲〜砕く〜

2014 年 4 月 27 日 日曜日

幻想即興曲~砕く~

守るものなどないさ と

知った風な口をきいて

手のひらを握ったままで

ふざけるな と こじ開けて 叩きつける

膝にぶちまけられた それらを

拾い集めるでもなく

うすら笑う おまえ

己の手を汚さずに 砕かせる 目論見であったか

いいだろう

巻き込まれてやるさ

どこまでも 

粉々に 

もろともに…

うつつの輪郭とりもどすため

2014 年 4 月 27 日 日曜日

抜かしてる…までいかぬが

うつつの 輪郭が ぼやけちょる

まだ ここではない どこかへ 立ち尽くしておるのか 己は!?

明日まで 叩き台として作っていく約束の

とある チラシ原稿 全くはかどらず

ぎょえ~

また ギリギリまで追い込まないと

ピクリとも動かぬ 重たい踏ん切りの尻

ちょいと おでんずさんの お祭りまで行ってくっかな

回り道してどうするって話だが

「夜何食うんだか考えてんのか?」と 父から言われ

帰りに買ってくっからよぉ と 

なんとか 立ち上がる

まぁ なんとかするす

おでんずさんへ 行ったれば

閑散としており

もともと 控えめだったのか

片付けはじめていたのだったか…

お参りしたれば 奉納短歌の後片付けを
一人でしている ぶっつぁんに会った

母と わたくしの短歌も 貼られており

母佳作入選のとこには 桜紙の お花がつけられてた

そんなあれこれを 剥がしたり

パネルばらし

なんか 静かですねぇ 夏の祭りは もっと盛り上げないとね なんて 言葉かわしながら

お片付け手伝った

ハレから ケへと

おさまるこころもちになるとよいけどな

なんて

でも すこぅし 祭りのしっぽあたりは

わけもなく 切なくなるのだよ

散歩したり

ビール ぷしっ としたり

息抜き長すぎ

やる気 あんのか?

作業前にビールってどうなんすか?

寧ろ はかどるとかいってた人いたけど…

やる気が 夢のように降ってくるまで

待ってみようか と思ったら

夜になってました

星屑さえ「おまえに降らせるほどの暇はないわいな」と

闇の奥にめり込み気味で

光も あわあわしておりますし

ここいらで

己にビンタ気分で 奮起しようかと

え~と

酒気はもう 抜けたようでもありますし

茶などのんで

ふぅ

おっといかんいかん

やるよ

蓮の葉

2014 年 4 月 27 日 日曜日

水面に

たいようのかけら 

刺しとめるように

蓮の葉の針

また 世界を その手のひらに

まあるくころがすために

ここにすべてあるよ と

しめすために

なくしたものも

また生まれて

出逢うために

動いているのだよ

ふきのとう

2014 年 4 月 27 日 日曜日

ふきのとう

たちあがる

とうがたつ

わたげさえ

かおりあり

いつまでも

ふきのとう

おのれあり

春の息遣い

2014 年 4 月 27 日 日曜日

ご近所の 佐藤さんちの じいちゃんが

畑に埋めてってくださった 大根

もうすぐ花咲くわ~ん♪と

楽しみにしとったのですが

東京行って帰ってきたらば

根こそぎ 抜かれちゃってました

ああああぁ

あまりに落胆しておる わたくしに

ぬいちゃったさん あんちゃ

なにもそこまで的 苦笑いしながら

「どうもすいませんねぇ…花んところは 切って いつものとこに棄ててあるから」とな

ううむ

小バケツに 水溜めて

入れてみた

もちなおすかな?

なったとてどうってことないのでしょうけど

うちの人々にとって 必要でないことばかり どうにかしようとする…と

めんどくさがられる わたくしでした

あんなに 黄色だった 広場が

すっかり刈り取られてしまっており

ああぁ と 落胆しながら近づくと

刈り取られもがれた たんぽぽの花花たちが

一斉に 綿毛になっており

ただ朽ち果ててゆくわけではないのだな

そうなってなお 繋ぐ備えがあるのだな と

なんやら 感傷的な 己の心持ちが

恥ずかしくていたたまれなくて涙までにじみながら

おらもがんばるだ などと

ひれ伏す思いにもなり 

次の足取りが強まる

やっぱりすげぇや たんぽぽ先生

蜜の毒

2014 年 4 月 27 日 日曜日

あまくやさしい ことばやふるまい

その瞬間をいつまでも なぞって

なくならぬように 舌の下へと隠して

うっとりと 溶け出す蜜に浸っていると

いつしか蝕まれてゆくから

飲み下して 身になるものだけにしておけ

毒になるまえに 

齲の巣に 成り果てるまえに

そういい聞かせながら

まだ べたつくそこから 這い出せずに

伏し居り

蜜の毒にしびれたまま

木の下で

2014 年 4 月 27 日 日曜日

欅の木の下をゆくと

雨でもないのに

ちぴ と 一滴にも満たない 露が

落ちてくることがある

他の木でも まぁ あったりするだろうけれど

欅の 並木道が多いから わかりやすいのだな

んで 以前もいったかもしれないけど

なめてみると なんとなく 甘いような気がして

もしや 樹液では?と 思ったりもしてたのね

舐めた手前

虫のしっこじゃありませんように…と 願いつつ

本日 ゆるりと 畑奥の 山椒の辺りにいって

若葉などぼんやり 眺めておったら

ちぴ…

あっ 滴

見上げたら あわふきさん一家

あ…あんたらの 吹いたもんですかね?

舐めた印象は 甘くなく 寧ろ 渋かったかったのだけど

欅の下のと 同じや 否や?

ちいと 複雑ですが

葉っぱ色の いのちの仲間たちに 会えるのが これがらどんどん増える 喜びで

舐めたもんが 不味いとかなんとか

結構 些細で どうでもよいや