2014 年 4 月 27 日 のアーカイブ

うまいものはもうわかっているので

2014 年 4 月 27 日 日曜日

昼御飯は

父のお得意 焼おにぎりと

畑のほうれん草

ほうれん草の根っこまずら 食うたら

こりゃなかなに 大根風味で

んまい…と 本気で思って すすめたけんど

父は 食わず

夜ご飯の時も

畑から ほうれん草抜いてくる…と 言ったら

「また 根っこ食えって 言われたらやんだがら いらねぇ」だとよ

食わず嫌いはいかんぞ と 言ってみたが

「んまく食えるもの ちゃんとわかってんのに わざわざ訳わかんねぇもん 食う必要なんか もう ねぇんだ」とさ

ま 一理あるけどね

幻想即興曲〜砕く〜

2014 年 4 月 27 日 日曜日

幻想即興曲~砕く~

守るものなどないさ と

知った風な口をきいて

手のひらを握ったままで

ふざけるな と こじ開けて 叩きつける

膝にぶちまけられた それらを

拾い集めるでもなく

うすら笑う おまえ

己の手を汚さずに 砕かせる 目論見であったか

いいだろう

巻き込まれてやるさ

どこまでも 

粉々に 

もろともに…

うつつの輪郭とりもどすため

2014 年 4 月 27 日 日曜日

抜かしてる…までいかぬが

うつつの 輪郭が ぼやけちょる

まだ ここではない どこかへ 立ち尽くしておるのか 己は!?

明日まで 叩き台として作っていく約束の

とある チラシ原稿 全くはかどらず

ぎょえ~

また ギリギリまで追い込まないと

ピクリとも動かぬ 重たい踏ん切りの尻

ちょいと おでんずさんの お祭りまで行ってくっかな

回り道してどうするって話だが

「夜何食うんだか考えてんのか?」と 父から言われ

帰りに買ってくっからよぉ と 

なんとか 立ち上がる

まぁ なんとかするす

おでんずさんへ 行ったれば

閑散としており

もともと 控えめだったのか

片付けはじめていたのだったか…

お参りしたれば 奉納短歌の後片付けを
一人でしている ぶっつぁんに会った

母と わたくしの短歌も 貼られており

母佳作入選のとこには 桜紙の お花がつけられてた

そんなあれこれを 剥がしたり

パネルばらし

なんか 静かですねぇ 夏の祭りは もっと盛り上げないとね なんて 言葉かわしながら

お片付け手伝った

ハレから ケへと

おさまるこころもちになるとよいけどな

なんて

でも すこぅし 祭りのしっぽあたりは

わけもなく 切なくなるのだよ

散歩したり

ビール ぷしっ としたり

息抜き長すぎ

やる気 あんのか?

作業前にビールってどうなんすか?

寧ろ はかどるとかいってた人いたけど…

やる気が 夢のように降ってくるまで

待ってみようか と思ったら

夜になってました

星屑さえ「おまえに降らせるほどの暇はないわいな」と

闇の奥にめり込み気味で

光も あわあわしておりますし

ここいらで

己にビンタ気分で 奮起しようかと

え~と

酒気はもう 抜けたようでもありますし

茶などのんで

ふぅ

おっといかんいかん

やるよ

蓮の葉

2014 年 4 月 27 日 日曜日

水面に

たいようのかけら 

刺しとめるように

蓮の葉の針

また 世界を その手のひらに

まあるくころがすために

ここにすべてあるよ と

しめすために

なくしたものも

また生まれて

出逢うために

動いているのだよ

ふきのとう

2014 年 4 月 27 日 日曜日

ふきのとう

たちあがる

とうがたつ

わたげさえ

かおりあり

いつまでも

ふきのとう

おのれあり

春の息遣い

2014 年 4 月 27 日 日曜日

ご近所の 佐藤さんちの じいちゃんが

畑に埋めてってくださった 大根

もうすぐ花咲くわ~ん♪と

楽しみにしとったのですが

東京行って帰ってきたらば

根こそぎ 抜かれちゃってました

ああああぁ

あまりに落胆しておる わたくしに

ぬいちゃったさん あんちゃ

なにもそこまで的 苦笑いしながら

「どうもすいませんねぇ…花んところは 切って いつものとこに棄ててあるから」とな

ううむ

小バケツに 水溜めて

入れてみた

もちなおすかな?

なったとてどうってことないのでしょうけど

うちの人々にとって 必要でないことばかり どうにかしようとする…と

めんどくさがられる わたくしでした

あんなに 黄色だった 広場が

すっかり刈り取られてしまっており

ああぁ と 落胆しながら近づくと

刈り取られもがれた たんぽぽの花花たちが

一斉に 綿毛になっており

ただ朽ち果ててゆくわけではないのだな

そうなってなお 繋ぐ備えがあるのだな と

なんやら 感傷的な 己の心持ちが

恥ずかしくていたたまれなくて涙までにじみながら

おらもがんばるだ などと

ひれ伏す思いにもなり 

次の足取りが強まる

やっぱりすげぇや たんぽぽ先生

蜜の毒

2014 年 4 月 27 日 日曜日

あまくやさしい ことばやふるまい

その瞬間をいつまでも なぞって

なくならぬように 舌の下へと隠して

うっとりと 溶け出す蜜に浸っていると

いつしか蝕まれてゆくから

飲み下して 身になるものだけにしておけ

毒になるまえに 

齲の巣に 成り果てるまえに

そういい聞かせながら

まだ べたつくそこから 這い出せずに

伏し居り

蜜の毒にしびれたまま

木の下で

2014 年 4 月 27 日 日曜日

欅の木の下をゆくと

雨でもないのに

ちぴ と 一滴にも満たない 露が

落ちてくることがある

他の木でも まぁ あったりするだろうけれど

欅の 並木道が多いから わかりやすいのだな

んで 以前もいったかもしれないけど

なめてみると なんとなく 甘いような気がして

もしや 樹液では?と 思ったりもしてたのね

舐めた手前

虫のしっこじゃありませんように…と 願いつつ

本日 ゆるりと 畑奥の 山椒の辺りにいって

若葉などぼんやり 眺めておったら

ちぴ…

あっ 滴

見上げたら あわふきさん一家

あ…あんたらの 吹いたもんですかね?

舐めた印象は 甘くなく 寧ろ 渋かったかったのだけど

欅の下のと 同じや 否や?

ちいと 複雑ですが

葉っぱ色の いのちの仲間たちに 会えるのが これがらどんどん増える 喜びで

舐めたもんが 不味いとかなんとか

結構 些細で どうでもよいや

震える子犬のようなおまえに

2014 年 4 月 27 日 日曜日

ちょっと 暖かな そこでは

もう 岩南天も 花びらが散って

まるい実をつけていた

これ いい匂いなんだよね て 言ったら

そっけなく受け流すか

ものしりのふりをするかと思えば

へぇ て 

迂闊にも 素直さ 剥き出しだったもんだから

こんど 一緒に くんくんしよう なんて

こどもの約束みたいに

遠ざかる 大きな背中の鎧の奥にある

震える子犬みたいな おまえに 放ってみる

たまには 出ておいでよ

滞ったら 日向ぼっこしようよ

また 土の道を 歩こうね~

振り向かなくても 笑って見送った

そうして 未だ岩南天の咲く 森へと 帰ってきたんだ

みんなに掲げる

2014 年 4 月 27 日 日曜日

がんばる っていってたあの人に

またね って 手を降ったその人に

今日もうまくいきますように と

そっと 願いながら

なかなか会えずにいる人も

身近すぎで つい気にもとめずに過ごしてしまう人たちにも

みんなみんな にこにこできますように 

おつかれさまが くつろぎさまになりますように と

わっはっは~おぢさんコップに ヱビスさま 注いで

掲げる 乾杯の 盃