昼御飯は
父のお得意 焼おにぎりと
畑のほうれん草
ほうれん草の根っこまずら 食うたら
こりゃなかなに 大根風味で
んまい…と 本気で思って すすめたけんど
父は 食わず
夜ご飯の時も
畑から ほうれん草抜いてくる…と 言ったら
「また 根っこ食えって 言われたらやんだがら いらねぇ」だとよ
食わず嫌いはいかんぞ と 言ってみたが
「んまく食えるもの ちゃんとわかってんのに わざわざ訳わかんねぇもん 食う必要なんか もう ねぇんだ」とさ
ま 一理あるけどね
昼御飯は
父のお得意 焼おにぎりと
畑のほうれん草
ほうれん草の根っこまずら 食うたら
こりゃなかなに 大根風味で
んまい…と 本気で思って すすめたけんど
父は 食わず
夜ご飯の時も
畑から ほうれん草抜いてくる…と 言ったら
「また 根っこ食えって 言われたらやんだがら いらねぇ」だとよ
食わず嫌いはいかんぞ と 言ってみたが
「んまく食えるもの ちゃんとわかってんのに わざわざ訳わかんねぇもん 食う必要なんか もう ねぇんだ」とさ
ま 一理あるけどね
抜かしてる…までいかぬが
うつつの 輪郭が ぼやけちょる
まだ ここではない どこかへ 立ち尽くしておるのか 己は!?
明日まで 叩き台として作っていく約束の
とある チラシ原稿 全くはかどらず
ぎょえ~
また ギリギリまで追い込まないと
ピクリとも動かぬ 重たい踏ん切りの尻
ちょいと おでんずさんの お祭りまで行ってくっかな
回り道してどうするって話だが
「夜何食うんだか考えてんのか?」と 父から言われ
帰りに買ってくっからよぉ と
なんとか 立ち上がる
まぁ なんとかするす
おでんずさんへ 行ったれば
閑散としており
もともと 控えめだったのか
片付けはじめていたのだったか…
お参りしたれば 奉納短歌の後片付けを
一人でしている ぶっつぁんに会った
母と わたくしの短歌も 貼られており
母佳作入選のとこには 桜紙の お花がつけられてた
そんなあれこれを 剥がしたり
パネルばらし
なんか 静かですねぇ 夏の祭りは もっと盛り上げないとね なんて 言葉かわしながら
お片付け手伝った
ハレから ケへと
おさまるこころもちになるとよいけどな
なんて
でも すこぅし 祭りのしっぽあたりは
わけもなく 切なくなるのだよ
散歩したり
ビール ぷしっ としたり
息抜き長すぎ
やる気 あんのか?
作業前にビールってどうなんすか?
寧ろ はかどるとかいってた人いたけど…
やる気が 夢のように降ってくるまで
待ってみようか と思ったら
夜になってました
星屑さえ「おまえに降らせるほどの暇はないわいな」と
闇の奥にめり込み気味で
光も あわあわしておりますし
ここいらで
己にビンタ気分で 奮起しようかと
え~と
酒気はもう 抜けたようでもありますし
茶などのんで
ふぅ
おっといかんいかん
やるよ
ご近所の 佐藤さんちの じいちゃんが
畑に埋めてってくださった 大根
もうすぐ花咲くわ~ん♪と
楽しみにしとったのですが
東京行って帰ってきたらば
根こそぎ 抜かれちゃってました
ああああぁ
あまりに落胆しておる わたくしに
ぬいちゃったさん あんちゃ
なにもそこまで的 苦笑いしながら
「どうもすいませんねぇ…花んところは 切って いつものとこに棄ててあるから」とな
ううむ
小バケツに 水溜めて
入れてみた
もちなおすかな?
なったとてどうってことないのでしょうけど
うちの人々にとって 必要でないことばかり どうにかしようとする…と
めんどくさがられる わたくしでした
あんなに 黄色だった 広場が
すっかり刈り取られてしまっており
ああぁ と 落胆しながら近づくと
刈り取られもがれた たんぽぽの花花たちが
一斉に 綿毛になっており
ただ朽ち果ててゆくわけではないのだな
そうなってなお 繋ぐ備えがあるのだな と
なんやら 感傷的な 己の心持ちが
恥ずかしくていたたまれなくて涙までにじみながら
おらもがんばるだ などと
ひれ伏す思いにもなり
次の足取りが強まる
やっぱりすげぇや たんぽぽ先生
欅の木の下をゆくと
雨でもないのに
ちぴ と 一滴にも満たない 露が
落ちてくることがある
他の木でも まぁ あったりするだろうけれど
欅の 並木道が多いから わかりやすいのだな
んで 以前もいったかもしれないけど
なめてみると なんとなく 甘いような気がして
もしや 樹液では?と 思ったりもしてたのね
舐めた手前
虫のしっこじゃありませんように…と 願いつつ
本日 ゆるりと 畑奥の 山椒の辺りにいって
若葉などぼんやり 眺めておったら
ちぴ…
あっ 滴
見上げたら あわふきさん一家
あ…あんたらの 吹いたもんですかね?
舐めた印象は 甘くなく 寧ろ 渋かったかったのだけど
欅の下のと 同じや 否や?
ちいと 複雑ですが
葉っぱ色の いのちの仲間たちに 会えるのが これがらどんどん増える 喜びで
舐めたもんが 不味いとかなんとか
結構 些細で どうでもよいや
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