2017 年 3 月 8 日 のアーカイブ

ぴーせんの思い出

2017 年 3 月 8 日 水曜日

昨日の 父誕生日に 

そこいらで買った「ぴーせん」なんて

ちょいと さもない…と 反省はあれど

とある 思いあってのことでもありましたる

父 三歳くらいのときに 母親をなくし

すぐに おとうちゃんが 後添いさんを 迎えて いもうとおとうとが 次々生まれ

なんとなく ほっておかれがちだったのを

10個くらい歳上の 一番上のお姉ちゃん「せつこばちゃん」に 親代わりみたいに 面倒見てもらったそうな

んで 休みの日 というと 父は かならずといっていいくらい せつこばちゃんが 嫁いだ 目黒家へ 顔見せにいっていたのだけど

そこで たいてい せつこばちゃんが

「富二男 好きだがら ぴーせん買ってだったよ」と

出してくれてた

なんだか そのやりとり見てて

みだりに手をのばして ぱくぱく食べるのは はばかられて

父が 食べるのを

そしてそれを 見守るようにしている せつこばちゃんを じっと見ていたのだった(でも 食べたけど)

大切な家族なのに

目先のことで すり減って 苛々とげとげしてしまったとき

ここまで繋げてくれた人たちのことを 思う

たくさんの温かな思いに 支えられ 育まれた かけがえのない存在であること

あぁ だいじだいじ と 

あらためて思う

受け取ったいろんなもの

どこかへまた 受け渡して 送って めぐらせてゆかなければなぁ なんてなこともおもって

ちみっと 反省なども込めて…

父 ぴーせんの話

忘れかけてたみたいだけど

せつこばちゃんがさぁ て そんな思い出 話したら

「あぁ んだったがなぁ…」なんて 

遠く 

でも 柔らかな目の色になった

互いに 疲れたりもするけどさ

こうして いろんなもんに ほぐしてもらうべね