2015 年 2 月 7 日 のアーカイブ

仙台ピアノ仕事中まわり

2015 年 2 月 7 日 土曜日

本日 ピアノ仕事の 空き時間が

たんとあるので

いま うちで あまり使っておらぬ キョロちゃんカップを 連れ出して

優雅に珈琲時間を♪と 思ったら

珈琲豆を 忘れてきた

あほう

これから 買いにいくかどうか

思案中

のんきな 迷い事

すこぅし 下向き加減の 心持ちで

足早に 道をゆく途中

すぅん と すれ違うはずの 自転車の 速度が緩んだ

「あ~」と

大袈裟でもなく ぶっきらぼうでもなく

真っ直ぐに こちらに向けて 発せられた「あ~」という 声

Aくんだ

小学生の頃に ピアノで 遊びに来ていた

その頃より

声は ずっとずっと 太く低くなってて

背は ぐんぐんと 高くなってて

でも その 曲がっていない「あ~」は

紛れもなく 健やかに 育っている 証のような 色合い

あぁ と 涙さえ 出そうになって

挨拶しながらも

でっけぇ!…などと まるで こちらが また 小学生のような 発言をしてしまいましたとさ

好きなことが 興味を示すことがらが 多すぎるほどだった A くん

30分の ピアノレッスン時間を ほぼ 蛙図鑑見て 盛り上がっちゃったことも あったっけね

いまも 何かを にこにこと 追いかけているんだろうな

またね~♪と 手を振って

ちょっとスキップしながら

顔あげて

公園を横切った

うれしいな

性懲りもなく 光明へと

2015 年 2 月 7 日 土曜日

別のところで

1つの話題に寄せて 書くうちに

ずっと ここしばらく抱えてしまっておる 思いについて

輪郭も 浮き上がったもので

改めて 書き直してみたりする

どこかを潤す 水としての 思いを…

1つの 善良なる思いから 起こした行動が

信条の違い

利権への 思惑

政治的 策略に 呑み込まれ

尊い命が 奪われてしまった

悼ましい 出来事

それを逆手にとって 己の信条どころか

誹謗中傷を 投げつけ垂れ流す輩…

出来事の周辺を 知れば知るほど

精神的に 疲弊してしまった

2月はいってすぐに ニュース番組を 慌ただしくさせた 

拉致と 脅しと 殺害…

一緒にしてしまうのは よからぬことかもしれないけれど

震災後に 出来事による 思いの 行く先が

すべて あの201103111446の 瞬間へと 流れ落ちてゆくような感覚

それに 似た 心持ちのまま

揺れ続けている

遠い国だとか

縁遠いとか…
 
そんなものにも 紛らされることなく

何を見ても

何をしていても

あらゆる出来事が

奪われた命と

これから 「奪い返す」仮面を被って 立ち上げて行こうとする 向きへ

それに対する 己のあり方を 問い質すような ところへと 流れ落ちてゆく日々

それだけ 肌身に迫ってきたことなのだろうか

矢も盾もたまらず

かといって 無駄に 荒立てるわけにもいかず

最善の策を 見極められず…

しかし すぐに 何かを 施す力はなくても

流れ落ちて 溜まってゆく 思いが

次はどこへと ゆけば

何をか 潤したり

違う思いを抱えながらも 

同じ命が

寄り添ったり 距離をおいたりしながら

安寧に 同じ星の 土の上で 生きてゆける 思いを 芽生えさせることができるのか

どうしたらそこへ繋げるのか…

そんなことを思う

なすすべなく 立ち尽くしながらも

やはり 目の前の 尊い命たちとの 付き合いを

丁寧に 重ねていくしかない

その 穏やかさが

いのちを 愛しいと思う 心の向きを

実感してゆける機会を 作り続けてゆくこと

狭いところばかりではなく

広い世界へ

いろんな ちがう形があってこその

発展があることを

難しくなく 繋いで知ってもらえるようにしてゆくこと

そんなあたりなのかなやはり 

まだるっこしいとか

甘いとか いわれても

性懲りもなく思う

そんな 誰にも見えないかもしれない 光

でも 確かに わたくしの 水晶体が とらえた 可視光

それもまた1つの光明だから

信じて 踏み出してゆく

今までと なんも変わらない 日々に見えたとしても

月のお伽

2015 年 2 月 7 日 土曜日

おいで と 伸ばしてくれた手は

この手を 握り続けるためではなかった

ひょいと掬い上げて

気づけば 

まだまだ ずっと先の方で

あたふた追いかけながらも

目に留まった 茸や 虫を追いかけてしまい

よりみちみちくさ 草ぐさに まみれて

はた と 気づいて 顔をあげると

「そう来ると思ったよ」なんて

少し先の 草むらに 

おんなじように 寝転んでて

出し抜こうかと 思いきや

もう 次の 何かへ 駆け出したりもしてる

また 見えるのは 背中ばかりだ

ずるいよ

もう構うもんか と 

頓着せぬ風に ゆくと

「おぉ こんなところもあったんだね」 なんて

後ろから 追いかけてきたりもして…

なんだろう

前にもあった 感覚だ

生まれ変わりなど 信じないけれど

かつて 寄りそうでなく

それぞれにゆきながら 

時折まじわる 曲線を描く 宙の 石礫

もしくは 野をゆくものたちで

今は そんな風に また この地の上をゆくのかもしれない

そんな 脈絡ないようで

妙に納得してしまう 夢を見た

…ほんとうに 夢だったのか?

顔をあげたら

月が そこにあった

月が見せた お伽 ひとつ