本日 ピアノ仕事の 空き時間が
たんとあるので
いま うちで あまり使っておらぬ キョロちゃんカップを 連れ出して
優雅に珈琲時間を♪と 思ったら
珈琲豆を 忘れてきた
あほう
これから 買いにいくかどうか
思案中
のんきな 迷い事
すこぅし 下向き加減の 心持ちで
足早に 道をゆく途中
すぅん と すれ違うはずの 自転車の 速度が緩んだ
「あ~」と
大袈裟でもなく ぶっきらぼうでもなく
真っ直ぐに こちらに向けて 発せられた「あ~」という 声
Aくんだ
小学生の頃に ピアノで 遊びに来ていた
その頃より
声は ずっとずっと 太く低くなってて
背は ぐんぐんと 高くなってて
でも その 曲がっていない「あ~」は
紛れもなく 健やかに 育っている 証のような 色合い
あぁ と 涙さえ 出そうになって
挨拶しながらも
でっけぇ!…などと まるで こちらが また 小学生のような 発言をしてしまいましたとさ
好きなことが 興味を示すことがらが 多すぎるほどだった A くん
30分の ピアノレッスン時間を ほぼ 蛙図鑑見て 盛り上がっちゃったことも あったっけね
いまも 何かを にこにこと 追いかけているんだろうな
またね~♪と 手を振って
ちょっとスキップしながら
顔あげて
公園を横切った
うれしいな