虫が 部屋に入ってくると
「ほれ あんだの仲間来たど」と
外へ出せ とか まぁ そんな 意味も 含めつつ
呼ばれるのですが
以前 冬に 弱った蝿が 茶の間におり
うっすらと 煩わしいと 思った父が
蝿叩きで 仕留めようとしたとき
まあまあ 待ちたまへ…と 制したら
その手に 蝿が止まったことがあった
別の日にも あんちゃが 払った蝿が
わたくし 差し出したる 手に とまったりもして
「こんだぁ 蝿つかいか?」と 笑われたりもして
まぁ そんな 二、三回あったとて
単なる 弱った蝿が たまたま 降り立っただけでさ…と 笑ってましたが
さっき ぷ と 手に止まってきた蝿 一匹
え?なんすか?ここに用事なんて なかろうよ などと 話しかけてしまい
横で父が「仲間か」などと 苦い顔
外へおゆき と 出したつもりが
父いわく「出したっつったあと 一緒に戻ってきてっと 仲間」などといわれ
ん?と 仰いだら
再び腕に ぷ
むううううん
昔 顔のほくろのことを「蝿止まり」などと からかわれたことあったけど
なにかそういうこと?
いやいや そんなこたぁないやね
あのさ 外の方が 気持ちいいから ほれ と
もいちど 硝子戸あけて
外へ 放った
なんか言ってるんだとしたら こんだぁ わかるように言ってくれよ なんて
こっそりお願いしつつ…
わかったら 怖いかもしれんが
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