ここしばらく　制服のように　
 
桜のあしらってある　服・小物を　身につけていたけれど
今日　買い物途中で　
はらひらと　花びらが　舞い散るのを見て
そろそろ　これらとは　またしばしの　お別れか・・・など　しんみりする。
花鳥風月を　愛でる　和布に出逢ってからだな　
こんな気持で　ものを身につけるのは
 
・・・とくに　梅・桜の時期にね。
 
これからの季節の　
萌え出づる　若緑
菜の花や　山吹の　黄
桐の花や　藤の　薄紫
待ちかねる色に　心華やぐ

何故だか　季節外れなのに
でかい　大根どかんどかんと　何本かいただいた。
ここ数日　大根食　あれやこれや　続く。
過去　湯豆腐が　あまり得意でなかったのだが
「雪鍋」・・・豆腐を　大根おろしで　ことこと煮たやつのおかげで　好きになった。
「ひきな炒り」・・・人参と大根を　千六本に　切って　時々　油揚げやきのこ類も入れて
酒味醂醤油で炒め煮・・・これは　ず～と昔からの定番
せんキャベツやら　野菜切ったもんに　大根おろしをベースにして作ったドレッシングまがいのもの　ざぶ～っとかけて　「おろしコールスロー」・・・びしゃびしゃしてて　なんぢゃこりゃ？てな顔されたけど　まあまあな味
タイのグリーンカレーの具も　結構な確立で　大根入れちゃいますが、これは　どこぞかで　タイ出身の方から　ご馳走になったのだった。
大根の皮を　細く切って　鰹節と醤油かけて　しばし置いたものを　ばりばり食う・・・てのは　わたくしの　ジャグリングお師さま・マサヒロ水野氏　より　「絶品」と　伝え聞いたもの。
いつもやるのだが、今回の大根皮は　今ひとつ　勢いがないので
かえって　きんぴらにしちゃったほうが　美味いかも。　
あまり　工夫凝らしてると「頼むから　普通のもん作ってくれ」・・・てなるけど
こことこ　手堅い定番ものを好む父抜きの食卓なので　冒険メニューばかり。
今日の夕食も、定番ぽいふりして
ひきな炒りとひじき炒りを合体させて　黒豆と金時豆を塩ゆでしたもんまで入れちゃってたり　
セロリと糸寒天のおろし玉葱ドレッシング和え
硬めに炊いた　十六雑穀ご飯
昆布だし（大抵　煮干だし）の　もやしと油揚げの味噌汁
赤魚の付け焼き（焼き方間違って　皮焦げ焦げ）
「今日のメニュー、おとさんどれも食べられないね」などと　ははしみじみ言う。
いや　父戻ってきたらば　わしだって　それ向けに作るさ・・・そんなに　毎度毎度　つくるわけぢゃないが。
「二本立てで　メニュー作るの大変だし」
「いやいやみんなで　おんなじもの食えば　いいぢゃん　身体に良いはず。我慢できねえとか言う人いないよね・・・ま、たまにゃ　お楽しみメニューとか作ればいいよ」
・・・なんて　会話するほど　退院は　現実として　迫ってきてるんだわな。
嬉しさと　これからやってくるであろう　大変さと
いろいろごっちゃだけど
それなりに　楽しんで立ち向かうさね・・・と笑い合う

昼飯時　いきなり　あんちゃが　言い出した。
目の前には　オレンジマーマレード
母「オレンジ味」
わたくし「皮の味」
「いや、そうじゃなくて　『カルピスは初恋の味』とかいうでしょ、そういうはなし」
キャッチコピーみたいなはなしかあ・・・ううむ
「実の味ってより　なんか苦味もあって　初恋ではないな」母まじめに答えてますか。
大人っつうかんじかねえ？
少し　ハイカラな貴婦人ぽいかも？
初めて食べた時「げげ！皮はいってる」て　驚いたけど
そんな　わたくしも　今や　なるべくなら皮まで食いたい　
大人になったもんですわ・・・桃・柿・梨も皮まずら食って　若干顰蹙かうけど。
・・・ていって　もうだれも　そんな与太　聞いてませんで　おかたづけ突入
のどかな　昼時