青春の「めしの はんだや」
青春の…てのも ちと こっぱずかしい 言い回しですけんど
若かりしころ
他所でごはん食べるのが 苦手で 気恥ずかしくて
おされなとこなんか もってのほか!くらいの
妙な 自意識過剰引きこもり的 心持ちでおりましたが
唯一はいれた ごはんどころが「めしの はんだや」
今は無き 名掛丁の 小路入ったとこにあった
狭くて
ちみっと 小汚くて(失礼!)
10人入ったら いっぱいいっぱいなかんじのとこ
めしの小が 結構な どんぶりど~ん!
中で 大きいうどんどんぶりくらい
大…は「とても食えない 中で充分」と ただし書きがあって 事実上 存在しなかった
みんな 壁か 衝立に向かって食べる
さっさととって ガツガツ食うて さっと帰る
女性が居合わせたためしなかったっけな
基本 ほっといてくれるのだけど
とある おばちゃんだけ
何となく 気遣ってくれて
セルフサービスの お茶 置いてくれたり
「いつも どうもね」なんて 帰り際に ふわ と 声かけてくれて
なんだか じいぃん と したもんだ
今は かなりおされになってて
メニューも豊富
ごはんも ミニやら 並みやら たくさんあって びっくり
お金ないとき めしの小と ひじき小鉢と 味噌汁…てので
300円以内で 食べてたっけな
本日は ちょ と 奮発して サラダと 肉団子の小鉢など 加えた
これでも 513円
ちょ と 前の日々のことなど 不意に思い出して
しみじみしてしまった
あの頃思い描いたような 道でなくて ごめんよぅ
でも 近からず 遠からず
より良く生きてるはずだよ
ごはんも食べられてるよ~
がちがちだった
びくびくだった 自分に 言い訳するみたいに
なだめるみたいに…
そんなこと思う自分に ちょ と 照れたりもして
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