2010 年 8 月 3 日 のアーカイブ

全う

2010 年 8 月 3 日 火曜日

あなたの声はきこえぬけれど 生きてたこと しかと うけとめました長かった とか
短かった とか
悔やむこともなく
ひたすら 待って
出でて 
生きた
今は奏でぬ 声の分だけ
軽くなったのか
それでも 何一つ 過不足ないその姿
手のひらに 軽く 重く
命が 確かに 在った証を 受け止める

虫とり 散歩

2010 年 8 月 3 日 火曜日

これからしばらく しょうちゃんの天下そんなに虫 好きなわけぢゃない といったら
笑われた
あんたみたいに 始終虫の行方を追いかけるように じっとみてたり
写真撮っている人 好き・・・て以外の なんて言葉を当てはめればいいんだ?とね
ううむ 虫の 有様に ちょいと興味がある 程度なんだけれど
あとは 小さきもの 生きているものは 愛しいと思うんだけど・・・充分 好きだわな こりゃ
本日 おひさま原っぱ保育園の散歩 
暑いけど ちょいと 草っぱらへ
番っているのか 紋黄蝶
二頭で 重たそうに へろへろ とぶもんで
大きい男の子チーム 大喜び!
早速 野球帽脱いで びゅんびゅん振り回す
待て待て待て~!ちょうちょうさん これから卵産むために準備してるんだから ちょっと待っててあげて~! なんて うろたえるように 阻止
え?と 立ち止まる おのこの足元に さっきのへろへろカップル
そりゃ じっとしてるわけ ありゃしませんわな
ざ!と 帽子翻り 捕獲
あのね ちょうちょうさんたちね・・・など もいちど 話すわたくしに 
とりあえず耳傾けてくれる Kくん
帽子からのぞく へろへろ・・・あ、待って 写真撮らしてごぶじで
・・・て 写真の為に 待てってかよ? なんてごしゃごしゃやってたら
再び舞い上がる へろへろ
んもう 女の子も混ざって 興奮気味に きゃあきゃあいいながら 帽子振り回して
おかげで カップル解散
あちこちから ギャラリー集まって われもわれもと 
このちょうちょう あのちょうちょう 追いかけて 賑やか 原っぱ
ゆるせ ちょうちょうさんたち
その後 ちょっと見せちゃる・・・と 自慢げに とった ショウリョウバッタのしょうちゃん
ちょと 汁でちゃった子見事に イタリご兄弟 にいさんMに みゅんと 軽く踏まれ 汁・・・ああ
でも ぴょん て 飛んだから なんとか 逃げ延びておくれ
虫の記念撮影してたら さとこせんせに「あっ 今日の ブログですかあ?」て 言われ
そういうつもりでもないけど えへ じゃ 載せちゃえなんて 仕事しろっつうの わたくし
ほんと すみません
暑い中 てたぱた 駆け回る おこたち
飛び回る虫たち
生命力に 満ち満ちてましたわ
みなぎる力に 押される 背中

枕の中を 歩く人

2010 年 8 月 3 日 火曜日

昔から あまり 眠りと 仲良しではなかったけど
ここ数日の熱帯夜で  更に 仲良くなれず
幼い頃も なんとか 眠りの仲間に入ろうと 四苦八苦していたっけなあ 
今は 眠れぬとて 横になっていることも休息・・・と 自分にいいきかせて
なるべく焦らず 深いこと考えぬように ゆるんと 水の中に 漂うようにいる
・・・のだけど 三日も 続くとさすがに ううう もすこし 眠れ~と 自分とんとんしてみる
かつて 眠れずにあれこれ 寝返りを打っていたとき
ふと 枕に耳を押し当てるようにしてしばらくすると
ざ ざ ざ と 砂利を踏みしめるような音
じいちゃんが 歩く早さに似ていて てっきり うちのじいちゃんか 誰かがこちらへ やってくるのかと思った
あれ?でももう みんなうちにいるはずなのに・・・と そのまま耳を澄ましていた
「足音」は 近づくでも 遠ざかるでもなく ゆっくりと 同じ速度で
ざ ざ ざ ざ ざ・・・と 踏みしめ続ける
少し怖くなって 反対を向いても ざ ざ ざ ・・・
そのうち 身を縮めるようにしたまま 眠りに落ちた。
しばらく 夜眠る時 その「枕の中を歩く人」が どこから来てどこへ行くのだろうか
と こわいながらも おそるおそる 様子をうかがっていた
ほどなくして それが 自分の心音であることに気付いたのだけれど
かえってそれで 怖さは 消えて
眠る前にやってくる 砂利踏みおぢさん と 親しい気持ちで
足音=心音を 聞いていた。
寝返りをたくさん打ったり 動いた後は おぢさんが 早足になることも 面白かった
そんなこと 思ってたっけなあ・・・と 枕に 耳を押し当ててみたけれど
今は その足音さえ 遠ざかってしまったようだ わたくしの 耳よ
でも しばらくしたら はるか 彼方に さく さく と ゆきを踏むような 気配
ああ そんなところまで 歩いていったのだね・・・なんて
懐かしいような 寂しいおもいに 枕が濡れた
おぢさんのおかげで 少し 眠れたようだ