2024 年 3 月 20 日 のアーカイブ

天秤にかける

2024 年 3 月 20 日 水曜日

母を デイサービスへ 送り出し

珈琲 淹れて

あんちゃと 話したり

それぞれで 本読んだり

…の 静かな 雨の休日 と思いきや

「ひとつ 相談があるのだが…」と あんちゃ

以前 母がデイケアで あんちゃとわたくし休みが重なる…という 稀なる日に ノープランで 車走らせて

なんの 前知識もなく たどり着いた 南相馬の こだわりとんかつ「末広亭」に 行きたいのだが 自分本日 お金は持っておらぬ…とな

一度 食べたら 忘れられない あの 衝撃の出会いの後

また 2人で 出かけられるタイミングがあり

しかし その時は あまり時間がなくて 近場の とんかつ屋さんに 行ったものの

「おいしいは おいしいけど この間のところの美味しさが あまりにもすごかったからなぁ…」との 感想だったもんで

んで 今度また 行けそうなときは 早めに 出かけられるようにしなくちゃね て 言い合ってたのでした

本日まさにうってつけではあったものの

べりーすぺしゃる金欠ばかきょうだい わたくしたちだったので

言い出さなかった

…のに

珈琲飲みながら 話したのって 金欠についてだったよね?

ふしぎなポケット持ってるわけでもないのに 何を言うとるかね…と ごにょごにょ応えたものの

オイル交換ガソリン代金明日の診察代…の キープを 用いればいいか 明日のことはまた明日でなんとか頼みの綱の貯金箱に幾ばくかのおかねが…とかなんとか

懐江戸っ子 もしくは 懐深く綱渡り芸人の 腕など誰も見せられたくなかろうが

なんというか ふいに 十五年前に あんちゃが 倒れたときのことやら そののちの 奇跡の復活やら これまでのあれやらこれやら

きょうだいででかけられるありがたさえがたさのこととかが 走馬灯のように 巡って

今の 楽しいおいしいにこにこじかんは あとさきのことよりか 大事〜なんて 

脳内天秤 がしゃり!と 決着

よっしゃ いくでぇ と 言ったら

もんのすごく わかりやすく うきうきする あんちゃ

そして 一時間ちょいかけて たどり着いた 末広亭は お昼前だけど 既に 駐車場いっぱいいっぱい 

きっと 停めるためのスペースではない…てなとこに 停めてしまったけど 他の車に支障がなさそうな すまっこだったので よしとした

満席で 待ち人 数名 おられたものの

回転が良いので 程なくして カウンター席へ 案内していただいた

頼んだもの 運ばれてきたとき

気持ちよく 活きのいいお店の方に 食べ物のお写真撮らせていただいてよいですか?と こそっと訊いたら

訊いたときのトーンに 合わせて 声を潜めて「大丈夫ですよ どうぞどうぞ」と 言ってくださって

その ひそひそなかんじのまんま 耳打ちするように

「こちら ソースもいいですけど 塩も合うんですぅ」と いったのが なんとも 愉快だった

わたくしは 予算的なことで

普段あまり選ばない チーズヒレカツにしてみたのだけど

だからこその 思いがけぬ 美味しさとの出会い てなかんじ

そのまんまでも 塩でも ソースでも 全部 いける♪

食べた瞬間も 食べ終えてからも

全部 間違いなく 美味しくて

ずっと その 軽やか朗らかな気持ちが続く

あぁ 美味しくしてくれてありがとう♪と 手を合わせたくなる

本当なら ほろけた フライの 衣すべて 残さず 食べたかったものの 

なかなかそこまでは…皿舐めるわけにいきませんしね

…と 思ってたら

さっきの 気持ちよく 活きのよい方が

「わぁ♪きれいに食べてくださって ありがとうございます〜ぅ」て また とびきりの笑顔で 声かけてくださった

あんちゃも 仲良し同級生との 里帰りご飯会のとき ぜひここを推薦したいものだ と 言いながら にこにこ 満足笑顔になってて

思い切って 来てよかった と 思った

また 行きたいや

こんだぁ 綱渡りじゃなく…ね

7daysbookcoverchallengeSpinoff「2024」その44

2024 年 3 月 20 日 水曜日

晴耕雨読 なんて言葉があるために

晴れてる日に 本なんぞ読むと

ちみっと もったいないような気持ちになったりもする

んだもんで 今日みたいに 雨だと 大手を振って 本が読める

ま 降っても晴れても 読みたいときに 読んでるけどな

わはは

コロナ禍 騒がれ始めた2020年はじめ頃

お家滞在時間を たのしく♪とか

読書文化復活を!とか

#7daysbookcoverchallenge という流れが始まって

7日間

本の表紙のみ紹介だとか

誰かに 繋いでタグ付けするとか 

いろいろ 制約あったのだけど

やはり 読んだ気持ち 言いたくて

制約取っ払い

そこから 勝手に 派生させた

#7daysbookcoverchallengeSpinoff

飽きずに やっとります

2024年 その44

『人生賭博 横浜ネイバーズ④』岩井圭也(ハルキ文庫)

待ちに待ってしまうのよ このシリーズ

もう本なんて買ってる場合でない…といった舌の根も乾かぬうちに 新刊お知らせきて 注文してる奴…おれ

一作目からの 衝撃の出来事や

そこに 見えていた物事の 裏打ちされた思いの始まりに 光が当てられたりしてゆく

起承転結 激しいあれこれは 毎度あるわけではなくなっている

それがとても 自然

あぁ 元気でやってるんだな あの子

でも 相変わらずのようでいて 実は

ひとつ ひとつの 出来事から 少しずつ 影響を受けて 動いているんだな 

繋がったりもしているんだな

捨て駒ではないんだな と

登場人物 一人一人が 体温を 帯びて 浮かび上がってくる

現代社会の問題など とりあげている エンタテインメントだとしても 

そちこち に 出てくる言葉が あたたかい

「その場にいてはいけない人間なんて、いないんだ。国籍も、性別も、年齢も関係ない。誰がどこにいようと、他人から排除される理由なんかない。他人を排除していい権利もない。」とかね

エピソードそれぞれは 締められていても

関わり 見かけた ひとたちは 息づいている

「5巻に続く」ときたもんだ

くうぅ

みんなの日々を はらはら見守る 近所のおばちゃん気分

…すっかり ネイバーズ(ご近所さん)に 巻き込まれているのでした