2013 年 3 月 12 日 のアーカイブ

南十字星の蜜

2013 年 3 月 12 日 火曜日

なんとなく 目の端で ちら きら と 呼ぶものがあって
誰ですかね…と そちらを見たら
あら…葉っぱに 水玉?
室内なのに?
あんまりきれいで なめてみたら
甘っ♪
それを見ていた 母
「あんだ なに ワケわかんないのに なめたりして!!」といいながら ぺろ
「あらら 甘いごだ」
などと
言っといて 早いよこのひとは
サルビアや躑躅を口に含んだのに似ている
ちょいと ねっとり 糸をひいたりもして
南十字星の 蜜…発見(この子のお名前はサザンクロスだそう)

紅を握る

2013 年 3 月 12 日 火曜日

先日 水につけといた 紅花の花びらの水
抜け出た お日様色も もったいないなぁ と
絹を浸しておいた
そのあと なんだか ぱたぱたと 忙しく
ついつい 放置
んで さっき あげてみたら
黄色だけでなく 紅も布に 移っていた
無作為に 斑…好きかも
きちんと染めるには 定着だの媒染だののための 薬品がありましょうが
はなっから きちんとやろうとしてたわけではないので
むしろうっかり 染まっちまった 古の
なんも知らん人たちの 隣に しゃがみこんで
ねねね なんか よいねこれ…と 話し込むような気分で
やってみる
木の灰の かわりに 香を焚いたあとの灰汁など はたはたと ふりかけて
なるようになれ…だなんて
まるで 己の心持ちだわな
手のひらのなかで きゅう と 紅を 握って
ちょっと 切ないのは
なんだ?

ざらついた表皮

2013 年 3 月 12 日 火曜日

なんだか 心持ちの 表皮が ざらついて
いかんともしがたいもので
…だって 見えないし さわれないしね…
でも 確かにそんな感じがあって
思わず 庭の松の木…昨年夏に「こりゃもうだめだ」と 植木屋さんが 伐っていった 残りを
なにがしかのものにしてみようか…と
鋸ひいたり
鑿で 表皮 削ったりしてみた
皮のあいだに あおくろみどりにひかる ちっこい 甲虫が 木を美味しく召し上がっている様子を見たり
松脂の脈みたいなもんを 削り出したりしているうちに
あぁなんか 楽しいなぁなんつって
じゃっかん すがすが
心がたくさん 身じろぎ…というか 心じろぎしていたせいですかね
きっと 身体の動きが たりなかったのであろ
ふぅ

その時 鯖味噌煮

2013 年 3 月 12 日 火曜日

昨日の14:46
きちんと 黙祷しようと 思っていたんだ
でも 出掛けるまで 三十分もない状態で
鯖味噌煮やら 晩御飯の準備なんか始めてしまい
茶の間の母から「そろそろだよ、テレビで天皇陛下がなんかやってっから早くこらいん」など言われ
そんなもん 目を閉じれば 見ねぇし 黙祷なんか どこでもできらぁ…なんて
ささくれだった物言いをしてしまったよ
その瞬間は
目を閉じ
手を合わせ
心を向けた
…でも一分にも満たぬあいだ
コンロに二つ 鍋かけたまんまだったもんで…
なんともしまりのない ひとときではあったけれど
生きていく 営みの 流れのなかに いながらにして 黙祷したかったのだ
これでいいのだ
…でも どたばたつくった 鯖味噌は しょっぱかった
ひときれのこったもんを 朝に りぼーん!!
こんだぁ いい味だよ