庭の 高砂百合の 茎のとこに

どなたかの 羽ばたきへと 向かったしるし

すべての色を 持って 旅だったのかな

風のように 透明だよ

あぁ

よかったね

居合わせられなかったけれど

その羽が 起こした 風を 思って

空を見上げる

見知らぬ命たちの

いきつなぐ事実が あってくれること

いつも はげまされる

お久しぶりさんたち

一同に会した　宴

うれしかったたのしかった

おば…ははいもうとたち

かつては　一緒に住んでいたんだ

ま　わたくしが生まれて　ほどなくして

遠方の　学生になったり　仕事始めたり…だったけど

時々「帰ってくる」のが　楽しみでならなかったのだよな

その後　結婚して

いとこたちが　生まれて

いっそう　賑やかになって　遊びに来てくれるのも　楽しみだった

その　いとこらも　結婚して　子が生まれて

また　こうしてきてくれて

楽しく遊んでくれて　うれしかった

こっそり「おかえりなさい」な　気持ちでいたりした

ちちははとしては　充分に　動けず「ちゃんと迎えてあげられない」もどかしさもあったようだけど

気張って　完璧サービスでなくて　いい…よね？

どんな風であろうと　今　会えて

一緒に食べて呑んで喋って笑ってしあわせで…さ

さなおばが「なんか　おっきな家族みたいだね」て　言った

そうだね

家族だよね

またきてね

またいくね

ありがと～♪

昨日　お久しぶりさんが　ど～ん♪と　やって来る前の

そんなこととは露知らず…な　うっし～の

静かなひととき

そのあとの　狼狽えぶりが　ものすごかったので

あとから振り返って

すまぬすまぬ　といいながら

可笑しくて　可愛らし

昨日　お墓に参った

ゆく前に　お墓用の花を　買わねば　と　思っていた

しかし　前の日に　スーパーマーケット的なとこで

仏花コーナーにあるお花が

普段の　二～三倍の　値段になってて

ちょ　と　ショック

お彼岸だからすこし奮発するであろ　てことか？

よろり　と　避けてしまった

んで　も少し安いとこもあるだろな　と　思いめぐらせたものの

まてよ　庭に　咲いてるお花もあるよな　それでいけないことはないよな？と

高砂百合　吾亦紅　菊芋　菊蕾　水引草　熊葛籠　露草　摘んで　束ねた

漢字で　並べると　たいそう　豪華

だけど　なんとも　質素可憐な　風情

手っ取り早い…買った方が？

手元にあるものをとった方が？

どっちであれ

思う心があればよい…よね？

お墓は　渋滞ほどの　混雑

でも　これも　思う心があるってことだな

いいことだ♪

最近　庭に来ておる　蝶たち

豹柄の　一族も　おられる

タテハチョウくくりの「ひょうもんちょう」の　どなたかなのだろうけど

お名前の特定できるほどの　知識がない

かつて　さほど　美しいとも思わずに　見流していたのだけど

豹みたいな模様で「豹紋」と　名付けたのだろうなぁ　なんて

いにしえの人たちに　心持ち　重ねて

ただ　見ることから

重ね合わせることで　物事って　さらに　奥に染みてゆくものだな　なんてことを　思う

世の中の　おかしみ　彩り　あるやなしやは

己の中に　鍵があるのだなぁ

そんなことを　ぼんやりと　浮かべる

のんきな　朝の　ひととき

畠に　紫蘇の葉を　採りに行ったのに

クロアゲハ♀さまに　逢い

あわわわわ　美しやぁ　なんて

写真撮って　

紫蘇　採りを　忘れた

容易く　惑わされ　誘われる…虫らには…