かさぶたになりかかる
まだ その一歩前の
ひりひり生傷が
ぴり…と 乾きかかったあたりなのに
また ふらふらと
香りに
蕊に 誘われて
踏み込む
たどり着くことに夢中で
また ちくりちくりと
すれてきれてささって滲む 血さえ
甘やかな ひととき と
夢が うつつで
うつつも 夢見心地で
誘ってなどいない と
嘯く その腕に
同じような 血を 滲ませてでもやろうか
野茨の 屈託のなさを 装いながら
かさぶたになりかかる
まだ その一歩前の
ひりひり生傷が
ぴり…と 乾きかかったあたりなのに
また ふらふらと
香りに
蕊に 誘われて
踏み込む
たどり着くことに夢中で
また ちくりちくりと
すれてきれてささって滲む 血さえ
甘やかな ひととき と
夢が うつつで
うつつも 夢見心地で
誘ってなどいない と
嘯く その腕に
同じような 血を 滲ませてでもやろうか
野茨の 屈託のなさを 装いながら
今の庭の苺が うちに来てくれたのは
もう 三十年以上前
同級生の まるにや(桐ヶ窪牧子)の 庭から…
親株→太郎株→次郎株→三郎株…と 増えていくのを
三郎だけ残して 育てると
大きく甘いものになると きいたものの
間引くのも 可愛そうで
そのまんま 大家族
…まぁ なんつうか ただたんに 面倒なので なりっぱなしなだけですが
小さくても 中までしっかりと赤くて
甘味も 酸っぱ味も 濃い!
そのまんまでも んまいが
本日は 潰して 砂糖かけて牛乳かけて
るるるるるん♪
うちが大家族だった頃からの 味だなぁ
じいちゃんばあちゃんおばちゃんおばちゃんちちははあんちゃぴゅーま(犬)
ふと みんなそろっていたときの一瞬がよみがえった
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