2017 年 5 月 14 日 のアーカイブ

慰むる

2017 年 5 月 14 日 日曜日

帰宅したらば

ぞすずず と

頭をすり付けてきた

「ごはんくだたい」の 腹ペコのとき 以外は

そんな甘えかたなど わたくしに するもんか…な 牛太郎なのに

その後 何か 要求する風でもなく…

黒紋錦紗に 白い毛 もっさり

目的は それだけかっ!?

まぁ 和むがな

献杯

2017 年 5 月 14 日 日曜日

告別式のあと

パントマイムお師匠 はとちゃんと

薫さんと 

ご飯でも食べよう…て

さくら水産へ

まぁ 店が店だけに

ご飯というか ビールなど…

あんなことこんなことおしゃべりして

泣いたり笑ったり

話せてよかった…なこと てんこ盛り

わたくし 行きの 新幹線の中で わざわざ名前書き入れた傘 式場に忘れてきてしまったけど

まぁいいや 晴れてるし

あとで また お江戸に来たら 取りに行こうかな…

名前を アラビア語で 書いちゃってるから 誰も間違って 持っていかないだろうし わっはっは

…なんて笑ってたら

地元 角田は まだ雨みたいだ

とほほ

駅から 雨避けつつ 走るかな

わたくしなりの 送り

2017 年 5 月 14 日 日曜日

出棺

「みなさまどうぞこちらへ」と

見送り 促されたものの

宿っていた いたみやらよろこびやら 乗り越えた からだは お疲れさま…だけど

今はそこにおらんよね?

つい あたりを きょろきょろしてしまった

どこか一点じゃない

解き放たれたのかもな

全部だ

そんなことを 思う

そういや パントマイム作品『とある いのちの こと』

そのような思いも 込めたっけな

今度やるとき

YUJI のことも 浮かべたりするだろな

作中に 出てくるものは 犬っぽい印象なので 失礼千万だろうけど

へへへ

わたくしなりの 送りだよ

見送る そこらにいるとしても

2017 年 5 月 14 日 日曜日

見送った

お花を 棺にいれるとき

頭のてっぺんに 乗っけるように置いて

ついでに そっと撫でてみた

昨年のクリスマスの日

阿佐ヶ谷での パフォーマンスのあと

おうちに呑みにいって

翌朝 それまで苦しかったところが もっと苦しくなって 病院に行かねば!と

車の手配が 済むまでの間

汗ばんだ腰を さすった

あのときの熱は もうなくて

雪のような 手触りだった

やはり その 生きていたときの 

からだには もういない

おい どごさいる?笑ってねぇで 降りてこいや! 大好きな お友だちたち 泣かせやがって…と

すこぅし 怒りながら

呼び掛けてみる

早ぇよ ば~か!

人懐っこい 最高の笑顔の 遺影を 睨み付けてしまった

抱きついてきた 峰花に なにも言えなくて

ただ 抱き締めて さすって

抱き合いすぎて 有能補聴器オーティコンアジャイルプロライトミニさんが ぴーぴー ハウリングしちゃって

その後の 開口一番

すまん ハウリング…て

なにいってんだ…

でも いるね

そちこちに

みんなの 胸のうちに

メモリアルコーナーの YUJI の 作品

出逢いの きっかけになった『BAKU の物語』

いくつか 手元にある 紙芝居や 絵本や 挿し絵の本たち

手元にないのは 入手できるなら じわじわと 買い集めるよ 

峰花と お子たちの これからを つなぐよ

また 笑ってもらえるようにするからよ

大好きな酒でも 思う存分 呑んで

朗らかに 笑って みおろしててくれろ

痛みとか 辛さとか なくなったことは よかったよね

またね

ホームで ぐずぐず

2017 年 5 月 14 日 日曜日

またもや 目的地を

ぐぢゃぐちゃの 手描き地図にして来てしまう

ほっとくと 画面が消えちゃうので

慌てて かきうつすから

いつも こんな風で

間違ってしまうのにね

それに懲りて 電波で接続しなくても見られるように

スクリーンショット 撮ったはずなのに…

自分の力を試すみたいに 地図を見る

迷子になってもなんとかなるくらいの余裕はあるかな

よし

行こう(ぐずぐず ホームで 一時間近くおる)

急ぐな(急ぎたくない)

2017 年 5 月 14 日 日曜日

青と 緑

どちらを選んでも 目的地に着くので

すぐに来た 青でなく

色として 好きな 緑を選ぶ

何人かが 必死の形相で 駆け込んでゆく

また すぐ 来るのになぁ

これに乗らないと「必ず死ぬ」のか?(人間は必ず死ぬでありましょうが ここではそれ 置いといて)

うちのまちの 一ミリも 急いで行かない感 満載の「阿武隈急行線」ならば

乗りはぐったら 一時間は待たねばならん…てんで

わからなくもないけど

怪我すんな~ なんて

そんな人々の 背中 見送る

時間的に 余裕あるから そんなこと 思っちゃうだけなんだけど

んでもって 早々に 目的の駅に着いて

目的地の 告別式の現場 あたりつけに 動こうかと思いつつも

現場に近づいたら 泣きそうだな という 予感のような 震えがきて

しばし ホームに 座る

風が吹いてて

ちと 小寒い

でも 寒さに震えるくらい 

自己発熱してくれてるわけで

問題ない

身体的な震えに

身を任せてみる

匂いの記憶で 気を紛らせる

2017 年 5 月 14 日 日曜日

「やまびこ」に 乗ったものの

一番後ろの車両は「こまち」仕様であった

出来立ての感じ

漏れなく コンセント

広々 ゆったり

誰も乗ってこない

快適だけど

わたくしの苦手な 合成樹脂みたいな にほひ

からだが弱ってると

これで 更に 具合が悪くなるんだ

あまり気にしないように…と思いつつ

ささやかな抵抗 2重マスクなどしてみる

マスク持ってきてよかった

前 新品電車車両で そんな風になって 

冷や汗と 震えが きたとき

途中の駅で 隣に座ってきた 脂ぎっしゅ おっちゃん 

その あんぽんたん腐敗臭にも似た にほひが 鼻から 滑り込んだとたん

血の気が戻ったのだった

引いてゆく 冷や汗

人の持つ 匂いに 救われる驚きとよろこびに

寝たふりしつつ

おっちゃんの ほうに すこぅしかたむいて

鼻呼吸 クンクンしたっけな

そんなこと思い出して

哀しみに向かっていくであろう これからの心持ちの 震えみたいなんが

ちょ と やわらぐ

ははは

行きたいような 行きたくないような

2017 年 5 月 14 日 日曜日

滅多に乗らない 新幹線

乗るときは大抵 一番前の車両にいってしまう

でも 今日は 一番後ろに来てみた

一番遅くに 東京に着くな

行きたいような行きたくないような思いに ぴったりだ

告別式って

いつだって そんな風

見送りにゆく

2017 年 5 月 14 日 日曜日

小糠雨に けぶる 田んぼを見る

雉が 小走りに ゆく

青鷺が 羽ばたく

運転手と わたくしの 二人だけの 始発に 乗る

首だけ 汗ばんでいる

これから やはり 気持ちが動くのだろうか?と 思うほどの

感情の鈍磨

見送りにゆく