見送る そこらにいるとしても

見送った

お花を 棺にいれるとき

頭のてっぺんに 乗っけるように置いて

ついでに そっと撫でてみた

昨年のクリスマスの日

阿佐ヶ谷での パフォーマンスのあと

おうちに呑みにいって

翌朝 それまで苦しかったところが もっと苦しくなって 病院に行かねば!と

車の手配が 済むまでの間

汗ばんだ腰を さすった

あのときの熱は もうなくて

雪のような 手触りだった

やはり その 生きていたときの 

からだには もういない

おい どごさいる?笑ってねぇで 降りてこいや! 大好きな お友だちたち 泣かせやがって…と

すこぅし 怒りながら

呼び掛けてみる

早ぇよ ば~か!

人懐っこい 最高の笑顔の 遺影を 睨み付けてしまった

抱きついてきた 峰花に なにも言えなくて

ただ 抱き締めて さすって

抱き合いすぎて 有能補聴器オーティコンアジャイルプロライトミニさんが ぴーぴー ハウリングしちゃって

その後の 開口一番

すまん ハウリング…て

なにいってんだ…

でも いるね

そちこちに

みんなの 胸のうちに

メモリアルコーナーの YUJI の 作品

出逢いの きっかけになった『BAKU の物語』

いくつか 手元にある 紙芝居や 絵本や 挿し絵の本たち

手元にないのは 入手できるなら じわじわと 買い集めるよ 

峰花と お子たちの これからを つなぐよ

また 笑ってもらえるようにするからよ

大好きな酒でも 思う存分 呑んで

朗らかに 笑って みおろしててくれろ

痛みとか 辛さとか なくなったことは よかったよね

またね

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