見慣れない人を見ただけで　泣いていたっけね
いまでも　そんな　慎重なところ　あるけれど
「大丈夫」に着地することが　少しずつ　はやくなってきてる
以前は　週に　１,２回しか　顔を見せない　わたくしを見たとたんに　
うろたえて　泣いていた　T ちゃん
今は　すっかり　仲良しさんみたいになってくれている
遊んだり　ふざけたりする時　特に　求めてくれるのだけれど
何かで挫けた時　眠くなった時は　「欄外」の格付けなんだな　どうも
ま　大抵のお子が　わたくしに対して　そのような扱いしてくださいます
そんな　おひさま原っぱ保育園にて
本日　だいぶ　羽目はずしさんが　でちゃったもんで
ちょっと　こわ～い魔女さんの話なんぞ　持ち出されてしまいました
この魔女さん話　お子達の間では　本当に　怖がられている　おなじみのものなのだけれど
慎重怖がり　Tちゃん　冒頭部分から　おお泣きしてしまい
どうしていいかわからず　近くにいたわたくしに　ダッシュ抱っこしがみつき！
「大丈夫！Tちゃん　いい子だから　魔女なんかに連れて行かれたりしないよ！　だいじょうぶだいじょうぶ　ちゃんとここにいるよ　ちゃんとだっこしてるよ」と　
呪文のように　言いながら　ずっと　なでなで
しばらくしたら　落ちついて　ふ　と　ため息をつくように顔を上げて
あれ？　あ～たに　しがみついちゃったんだっけ？わたし・・・みたいな　ちょい驚き顔を　一瞬してから
照れたように　とててっと　ひざからおりて　おもちゃのところへかけていった
近々　ぱぱままの　お仕事関係で　外国に行くという　Tちゃん
また　きっと　いくつかの　心の大波小波に　揺れるのだろうね
勝手にそんなことを思うと　気持ちの奥のほうが　きゅきゅきゅっと　縮こまるような気分になるけど
見ただけで泣いてしまう　異人だった　わたくしの存在をも
安心するための　場所として　踏むことが　できるようになったんだもの
愛情あふれる　ぱぱままが一緒なんだもの
きっと乗り越えられるよね
その　やわらかな心が
いろいろなものを　飲み込んで吐き出して　
やがて　選択して　浄化して　自分の安心の形に変えて　
逞しく乗り越えていって欲しいなあ・・・と　思う
わたくしのことなんか　忘れてもいいから
震えた手を　身体を　ぎゅっとしたときに　取り戻せた　安心の瞬間を
心の力のたくわえにしてもらえたらいいな　と　思う
がんばれ～と　心で　拳を握る