Ａ君に　まじめに　たずねられて　間取りなんか　言ってみた。
尋ねといて　「？」な表情・・・なにを　聞きたかったのか。
話し進めるうちに、目的は　以前話した「家の裏のどぶ川で　しこたま　ザリガニ取った」て話を　詳しく聞きたかったのでした、Ａ君　ザリガニ大好き　小学生。
残念ぢゃが　それは　前に住んでた家の話なんだ、すまん。
「ザリガニのことは何でも　ぼくにきいて」・・・て　訊いてないうちから
雄と雌の違いや　交尾の仕方、外来種のやってきたわけ、果ては　ロブスターの話まで語るＡ君。
・・・おいおい、今日は『ちゅうりっぷ』と『子犬のマーチ』を　ピアノで弾く予定ではなかったか？
３０分レッスンのうち　約２８分　ザリガニ話で
約二分で　見事に『ちゅうりっぷ』を　スペシャル和音の伴奏付で　仕上げてくれましたがね。
ま、ザリガニ関係の思い出を　話すと　ほんっとうに　嬉しそうに　目をきらきらさせて　聞いてくれるから、わたくしも　調子こいて　喋っちまってんですけどね。
次回までに、家の近くの用水掘にいる　ザリガニの写真を撮る　約束しちゃいました。
これを　ピアノレッスンと　名乗っちゃいかんだろね・・・でもたのしかった　あは

・・・というより　不在の空間が　萎まぬように
そこを　押し広げるようにするので　むしろ　存在感が肥大する。
あんちゃの　役割を反芻したり　好みを再確認したり・・・
みんなが　以前より　たくさん　あんちゃのことを考える。
病がもたらしたものは　不安のほかに
濃密な情の動き