たんぽぽジャム　クラマイヨット（La cramaillotte）

とっとと作れず

干した花びらと

積善ファームの　徳永さんに　送っていただいた　無農薬檸檬と　その　おまけ　甘平さんとともに　煮たのち

一晩置くどころか

一日半ほど　ほったらかし

あんちゃを　病院に送り届けた後

なんとなく

ほへ　と　気が抜けて

なんとなく　気分が　沈み込みそうな　出来事もあり

こんなことでは　どんどん　ずるずるになってゆきそうだぞまてまてまて　と

自転車タイヤの空気入れでも　ひゅいひゅいひゅい　と　動かすようにして

己を　立ち上がらせ

クラマイヨットの　続きに　着手

霧雨の日

おひさまの光を思い出すようなの

できました

ふふ♪

んで　濾したときの「滓」的なやつ

ほんのり甘く　美味しいし

捨てるのも忍びないので

パウンドケーキぽいものを　こさえてみる

「ぽいもの」というのは

パウンドケーキの　定義を知らず

パウンドケーキと　名乗る　レシピに乗っ取らず

こうしたらなんかできるよね…てな

あまりにも　適当に　覚束ない　記憶を頼みの藁として　掴んでみたからなのでした

覚え書き的に　材料　作り方を書いておく

よつ葉バター　140グラムの　約半分

それとおんなじくらいの　甜菜糖

…を　すりすりすり混ぜ
　
そこに　卵黄　混ぜ

冷蔵庫　あやこの引き出しに　入ってた　アーモンドプードル　賞味期限切れ　３０グラムくらい　混ぜ

そこに　搾り滓（たんぽぽの花びらと　甘平の　果肉かす）

そののち　バターの分量と同じか　少し多めくらいの　薄力粉と

重曹を　はちみつスプーンの　三分の一くらい　入れて　混ぜて

別に　泡立てた　卵白（だいぶ泡立って　やわらか角が立ちそうなくらいになったら　少し　甜菜糖入れて　再び泡だて　角を固くした）を　そっと混ぜ

オーブンシート敷いた　縦長の　パウンド型に　入れて

百八十度に温めといた　オーブンで　三十分くらい焼いた

なんとか　ケーキっぽい

焼き立ては　ぶにょ　て　してるけど

多分　冷蔵庫で　しばらく　冷やすと

落ち着いてくれるかな　と　思う

端っこ　切って食べてみたら

檸檬の種が入ってて　噛むと　苦い

あまりうれしくない

でも　全体の味は　ほにゃん　と　甘くて　よくよく味わうと

後味が　ほんのり　花びら風味かもしれない

もしかしたら　クラマイヨットを　ちょいとかけて

酸っぱさ　トッピングしたほうが　パンチがあって良いかも

うちの人々は　多分「パンチはいらない」て　言うだろうな

あんちゃが　退院してくるまで　全部食べてしまわず

とっておこう

クラマイヨットの　あとを受けて

もう一つの楽しみにつながる感じ

いいぞ♪

晴れたらまた　花を摘もう

そんなこと思って

気持ち　ほんのり　明るむ