この一週間「さぞ　心痛めていたことでしょう」など　ねぎらっていただいてしまい
いやいやまてよ　なんか　ふざけると申し訳ない・・・とばかりに
ちみっと自粛していたってこともございます
実は　ゆるめていたことのほうが　多かったりしますた
慰問公演後　いろいろと　日程の都合で
石巻での　公演は　やはりやめになり
お会いする方々の都合で　一日　ぽかり　と空いたもんで
休息いたしました
震災後も　大変だったけれど　お店再開しました・・・とブログを更新なさっていた
「かん」にも　お邪魔いたしましたし
新緑の　作並周辺も　うろっといたしました
しかし　お泊りどころ確保時　結構大変で
角田でさえ　珍しくすべて満室（ホテル一個しかないですし　旅館も数少ないのですが）
角田公演だってのに　たび彦さんには　隣町　船岡の駅前　「ホテル原田inさくら」に　お泊りいただいたのでした
石巻はもちろん　ホテル関係はまったくもってあきらめていたので
寝袋持参　もしうまくいったら　仙台近辺に　なんとか宿泊できれば　と　検索してました
中には　一部　宿泊できなくなっている施設もあったりして　数少なくなっていたり
満室ばかりだったり
そこで目に付いたのは　「企業向けプラン」や「震災応援プラン」
あらゆるお泊りどころが　やはり　震災に協力していらっしゃること
リゾートホテルは　かえって　空きがあって　なるべく来て欲しいで～す　と　いっていること
そんなこもごも　うかがい知ることが出来ました
もしいらっしゃる方々　おられましたら　郊外の温泉など　がんばっているようです
ぜひおいでくださりませ

新聞社の写真集　２冊も家にあった
『巨大津波が襲った　３・１１　大震災』河北新報社
『AERA 臨時増刊　東日本大震災　レンズが震えた　世界のフォトグラファーの決定版写真集』朝日新聞社
遠くに写っているこの家　この車　この土　この水の中に
まだ命が息づいていたのかもしれない
穏やかな気持ちでは　見ることが出来ない
石巻でうかがったこと・・・
まずは　道路を確保するために　
うずたかくなった瓦礫や　転がる車の中に　亡骸が見えても　見ないふりをしながら　作業を　続けていたこと
むき出しになっている亡骸は　とりあえずどうしようもなく　ありあわせのものを掛けるだけにしたこと
届かない　電信柱の上あたりに引っかかるのは　なすすべもなかったこと
ガラスが割られた　車は　とりあえず捜索済みとわかったこと　
淡々と　語ってくださったのを　ただ聞くしかなかった
巡った街中に　まだ転がっている　家だったもの　車など
目に付くものはとりあえず　捜索済みの紙やら　印が付いていたっけ
途方にくれるような　数々の作業を　今も　多くの方々が　してくださっているのだ
忘れかけても思い出しても
今も続く「震災後」
それぞれで受け止めながら　歩いて行く

昨年　謎の　葉っぱちゃん・・・漆っぽいかも　と
警戒しつつ見守っていたらば
はらひろほろりと　さっさと落葉してしまいました
んがしかし　今年も　やります！と　新芽さん
おおお　わくわくです
人が勝手に名づけた名前だとしても
今年はその　名前がわかったら　なお嬉しい
一昨年？うちにきてもらった　お茶ちゃん
何本かは　うっし～の　しっこにも耐えて
ちょっと息絶え絶えな感じだけれども
なんとか　根付いて
一本は枯れてしまいました・・・と思いきや
横っちょに　なにやら　ぴかぴか緑
ああああ　あんたはっ！
どうやら　再生の芽吹きですがな
よかった　引っこ抜かずにいて
往生際の悪さ　幸いしたかな
「よくない」て　いわれるところも　たまには　いいことあるよね
んなことで　ちょっと　また立ち直る

せっかく　遠いところ来ていただいた　ケチャップリンたび彦さんの　慰問公演も
こっそり・・・になってしまい
ほかで　あれこれ慰問だの　ボランティアだの　メディアに取り上げられている方もいるのに
申し訳なかったかな　なんて思った
まあ　たび彦さん自身　そんなことは　これっぽっちも望んでらっさらないのだけれど
とりあえず　わたくしも　お邪魔させていただいたけれど
仲立ち・コーディネイトした身として
もっとどうにか　できたはずでは・・・と　
なにやら　役立たず感やら　無力感　達成感の無さが　湧き上がる
でも　現場の方の声を聞くと「メディアのなかで　慰問で　勇気もらった・・・なんて　綺麗なところばかり取り上げられるけれど　迷惑して怒っている人もいてさ・・・」と　耳にすると
吹聴することが　売名行為だの　なんだのと　迷惑かかることになってしまっては　かえって　申し訳ないしな　と　立ち止まった
「達成感」とて　結局のところ　己のためだけではないか
それを　今回のいきさつにて　得ようなどと思っておったのか　己は～！？この偽善者めええ　と　自分にびんた
本日　実は　まだ帰宅していなかったはずなのですが　
予定変更になって　早々と帰宅したので　
達成感ならば　草でもむしるが良い！と
えんえん　庭にてしゃがむ
ぞろりぞろりと　引き抜きやすい草を　抜いて
わはは～　カタルシス
他愛なし　己が心

（株）行者ニンニク本舗（リンク集にあります　見てね）の　工場長　ゆかりさん
先日　石巻に行った折　ゆかりさんの家があったあたりに　案内していただいた
渡波から少し進んだ　湾になっている地区
津波がぐるぐる巡って　地区内の家々が　ごちゃ混ぜ状態になったのだと
でも　昔からあった　津波の経験から　地区民のみなさん　避難訓練徹底していて
そのあたりの方は　みんな無事であったとのこと
ゆかりさんは「あ～　これ　うちにあった　ざぶとん・・・あ、これ　中身残ってる　殺虫剤　つかえるかな～」なんて　笑いながら　いろんなものの積み重なった　あたりを　歩く
昨日譲り受けたばかり　という　子犬を　はなすと
ぽてぽてぽて　と　こわごわ　歩き出す
はじめ　すぐに　わたくしの足の間に　擦り寄って　
ふるふる震えてみたり　鼻をこすりつけてきたけれど
だんだん大胆になって　やがて　木に絡まる　魚網や　
そこに日干しになっている　魚ミイラに鼻を近づけ始めた
これこれ　と　やめさせようと近づくと
足元の　泥砂のところから　何かの新芽
ああ　きっとまたどうにか　命が　育って行くのだね　と
嬉しい気持ちをもらう