例えば 石塊
どろどろや なまなましたものが 時間を掛けて 塊と成したような ものを
その 成り立ちの 始まりの辺りに遡ったり
織り成すさまを 繙いたり
今たどり着いた形を より 分かりやすく 光を当てたり 磨いてみた…
あるいは 樹
今に 育まれるまでの日々
肥やされたこと
傷を受けたこと
立ち居る姿の中に 内包されている 思いの形を 浮き彫りにしようとしたり…
ある種の パントマイム作品を 生み出す過程は
彫り物に 似ているな と 思う
作品として 形成しておらぬ 焦りに 追いかけられつつも
その石塊を
その樹を…と 定めたのだから
もう それは ここにあるのだから
より良い形として 掘り出すだけなのだ
向かっているんだ
まだまだまだまだ 遥かな道のりのようで
追い込みめずにおるものの
挫けるな…と 己に言い聞かせつつ
暮らしと共に すすめゆく
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