‘歳時記’ カテゴリーのアーカイブ

流す

2023 年 1 月 3 日 火曜日

うちのひとびと ねこねこらの 初夢を乗せた宝舟

午前中のうちに 阿武隈川に 流してきた

今回は車で

橋の端っこの 窪んだとこに 停めて

風を読んで

真ん中あたりまで 歩いたら 

風に乗せて 手放した途端

下からも 煽るような風 

橋の上に 戻ったのを 拾って また やり直したので

下の方に行ったものすべての 着水確認できず

一艘は ぴたり と 石の上に 落ちたものもあったけど

風に 吹かれて そのうち 流れに乗った

毎度のことながら そのうち 海へと行き着いてくだされ〜と

うまくいくかどうか…の 気がかりをも 風に乗せて 手放す

よいことは やがて たどり着き 結び

よろしくないことは 流れてゆけ なんて

虫のいいことを しゃあしゃあと 願う

自分周りも 

世界も

今夜見る 初夢

2023 年 1 月 2 日 月曜日

森家的 初夢

今夜です

「もうできねぇ」のなんの ごねる母に

さなさんに 墨摺ってもらって 母が 回分(なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな)書いて 宝船作ろう と

なんとか けしかけて

書いてもらった

おばと うちのひととねこのと…で 11艘

来る宛のない さすらいの母猫 はな(鼻)ちゃんの分も 考えてたけど 書き損じなどあり 12艘でなく 11になりましたる

いい夢みられるといいね

あけましてもあいかわらず

2023 年 1 月 1 日 日曜日

牛太郎(去勢済 ♂ 十四才)ちくちく時計に 起こされ

つられて じゃわめく 他のにゃんこらとともに 食べ物差し上げ

森家史上最高 簡素おせちの 支度整え

まだ 設えてなかった 輪飾り(今年のも 丸森の素晴らしき手仕事もの)を 各部屋にかけて

父の経管栄養も 少し遅めに始め…たらば ぽっかりと 目を開けたので

あけましておめでとう 元旦だよ〜♪と 声かけてみたらば

ゆわんゆわん と 頷いてくれた

あんちゃも のそのそと 起き出し

石油ストーブに 灯油を入れなくちゃなぁぁ なんてなこと つぶやいたら 入れてくれて

あんちゃと紅白歌合戦最後まで見たという 夜ふかし母を 起こしてくれて

そろって 食べることができた

明けましても 相変わらずの流れだけど

すこやかごきげんにくらしあらわしつたえうけとりうけわたす

そんな一年

どうぞよろしくおねがいいたしまする

さほど改まるわけでもなく

2022 年 12 月 31 日 土曜日

気張った 御節は こさえないことにした

買い物に行かなかっただけ てのもあるが…

家にある 豆たちは 黒と みどりと 小豆と 煮た

お雑煮の汁は 大鍋に仕込んだ

豊穣庵の かっちゃんの手による 竹の花器…先日送っていただいたのに

庭のものを 活けてみた

カイヅカイブキ+高砂百合の種コップ+ヤブコウジ

なんとはなしに お正月風だから よかろ?

一段落時間に ヱビスさま ぷしっ♪として

軽めの ばんげの 支度

年越し蕎麦も 手持ちの 更科粉で こさえてみた

案の定 うにょ と なったものの

過去最高に 崩壊せぬ 形状保ち蕎麦となりました…あまり んまい出来ではなかったけど

「出汁は んまいね」と 言ってもらえたから

すいっこすいっこ 鰹節削った 甲斐あり

父に 今日は大晦日で 明日 元旦なんだよ〜と 声かけたら

目を丸くしてた

どんなふうに 日時を把握しているのだろう

いや もう 日時の 把握とか

なにかの区切りとか どうでもいいことなのかもしれないな

家にいる安心感だけで 満ちていて

それがなんの不都合あろうか

最高であろ

さほど 改まるわけでもなく

また明日も 安寧に 過ごせますように と

相変わらず という 平安が これからも 押しつぶされる事なく 保てますように と 願う

ときには 声に出したり動いたりしながらね

すべてのことに ありがとう と 頭を下げる思い

やんわり冬至

2022 年 12 月 22 日 木曜日

母もあんちゃも あまりよろこばないので

大量に こさえないものの

今年もやりましたる

簡略 冬至南瓜

南部一郎みたいな 鶴首かぼちゃを ちょこっと 煮て 

うっすら ほや塩で 味付けた上に

わたくしの 日々のよろこび「まいにちあんこちゃん」を ちょこっと乗っけただけ

本日 風呂はたてない予定なので

母 寝る前に 盥に お湯はって 柚子浮かべた 足湯でもしようかと思う

やんわり冬至

そんなんが お似合いかなぁ

失礼な お供え!?

2022 年 10 月 22 日 土曜日

昨日は おらいのじいちゃんの 生誕記念日

存命ならば 109歳

情に厚くて

まっすぐ熱くて

涙もろくて

ロマンチストで

すんばらしいひとだった

信仰を 持たずにおるような わたくしではあるけれど

信仰めいてて

崇める人の一人だな とも思う

思い出は 神格化されてゆくものだな とも 思いつつ

いいところだけ どんどん磨いて 

結晶化させてしまっても よいだろうよ

…とかいってて

なにか 仏壇に お供えするわけでもなくて

あ 買ってた 大福があった♪と

出したものの

ぺろりと 食べてしまい

も一つあるからそれを…と お供えしたのは

見切り品で 賞味期限はもう 4日過ぎてるやつで

なんか 失礼なやつだな 

あまり置いとくと もっとだめになるな と

また ぺろりと食べてしまいましたとさ

じいちゃんに似てる と 言ってもらえるのは うれしいけど

血糖値も 似たりしてるのは ちとよろしくないよね

ぺろり に 注意しよう

つい 立ち止まる

2022 年 9 月 14 日 水曜日

いつも通る道だけど

何度も過ごした季節だけど

実りの穂が 垂れて

秋空が さやさやと 雲なびかせているのを見ると

つい 立ち止まってしまう

あぁ ありがとう と

だれかに 

なにかに向かって

頭を垂れる思いになる

風に洗われる思い

幾度となく

いもげっつぁん

2022 年 9 月 11 日 日曜日

昨日の「いもげっつぁん」(中秋の名月)

とりいそぎ お供えもしたのよ

ちょっと 低い雲があったり

うちの庭が 鬱蒼としてるので

東京から「みえたよ」の 声に 遅れを取ったけど

写真撮って

母にも見てもらえたし

月見て なごむ気持ち

収穫を願い 感謝する気持ち

よき風習だのぉ と しみじみと 思うよ

延べ延べ盆火

2022 年 8 月 16 日 火曜日

迎え盆に

盆火を 焚く前に 寝てしまい

翌日に と 思ってたのに

やはり 寝てしまい

昨日 送り盆に

「忘っしぇねぇで 今のうづ 焚がぃんわ」と

母が言い出したのは 夕方 5時頃

いくらなんでも 明るいべよ

ばんげのあとに 忘れず やるように 

飯台に 花火 置いといた

かつては 庭の 砂山っぽいとこで 盆火焚いて 花火してたのだけど

今 砂山の周りが ものすごく 鬱蒼としてて 出来ぬ

洗濯物干し場の前で やったこともあるけど

そこも 結構な 鬱蒼

昨年あたりは 茶の間前の 犬走りと 飛び石のあたり…母も 茶の間からも見えるし…とかやってたのに

今 その犬走りのとこに むしった草 もりもりに 寄せてあり(猫らが 干し草ベッドみたいに用いてて 捨てるに捨てられず…嘘です…ただの ズボラです)危険

…てことで

今年は 玄関前にしてみたのでした

本来 盆火って 玄関とか 門の前で 火を焚くのではなかったか?丁度 水道もあるし安全なる原点回帰〜♪と 嘯いてみたが

母 呆れ顔

始末の悪いむすめで すんまへん…

玄関扉開け放して

母も 見えるように と 車椅子 玄関とこまで押してきて

ささやかな 送り盆火

「あ〜 見える見える」と 

一瞬は よろこんでくれました

森家お作法としては 本来 両手に 花火持って ぐるぐる回しながら 歩き回るのですけどね

今回は にゃんこらが びびっておっただけでなく

仔にゃんこらが 物怖じせず 火に向かってくるので

まさか 触るまい とは 思いつつも

動かさず 動かず やりましたる

年々 簡略化しちゃうけど

ちょいとした 区切りとして まるつけた感じなのでした

お盆の 入口

2022 年 8 月 14 日 日曜日

迎え盆 十三日

さなおば 月イチの 来訪 ご飯会

お盆といえば まんじゅう麩…の おすましのため

荒れ地庭の奥から 茗荷も 摘んどいた

喜んで食べてくれるのがうれしくて

あれこれ並べてしまう

食べてくれて ありがとう〜♪て思う

おばを おうちまで 送り届けたあとは

お墓掃除へ

…しかし 一足先に 親戚 目黒さんち 来てくれてて

お墓がすっきり美しくなっとった!

ううぅ いつもすみませぬありがとうございます

うちでは 近年 どこの親戚のお墓にも行けてないというのに…

お礼伝えたくて

帰り道 目黒家(お菓子とパンの店 ブローチ)へ

いとこの けいちゃん「な〜んだぃ 気にすんなってぇ」て 笑って

あれこれ近況など やりとり

父兄貴の 光一郎おぢの 初七日だか なんだかの 法事もあったはずなのだけど

うちに連絡するかどうかの話になった時

介護やらで大変だから 連絡しないでやったほうがよかろ…てなことを けいちゃんが 助言してくれたらしい

もぉ

ほんとに ありがとうございます

何も お返しできない 不甲斐なさでありますが

ぽにゃん と やさしく 甘いパンを 買った

雑貨 荒物 塩 煙草の 店だった 目黒本店を

都会の 大手と言われるデパート勤務から Uターンして

パンの店に 衣替えして

連れ合い やっちゃんが からだにやさしい 食事を

むすめ ゆきちゃんが すぅ と 飲み込めてしまうような 軽やか スイーツを こさえるという 

さり気ないけど

なごやかにあたたかな まちの お店として 馴染んでるとこ

パン屋さん始める前の お試し商品開発のあたり

今は亡き けいちゃん母 せつこばちゃんが

「これどうだべ?こっちはちょっと足りない気がするけど これはんまいとおもうの」て

よく 持ってきてくれたっけな

その時の アンパン

こしあんだったのだけど

父と わたくしが「アンパンは つぶあんだべ〜!」と 強くリクエストして

今でも 粒あんでいてくれる

ブラックチェリーパイは

せつこばちゃんが いちおししてたっけな

そんなこんな しみじみ思い出しながら 父の大好きな アンパン 食べてもらいたいけど

今はちょっと 難しすぎるよな…と

涙にじみそうになりつつ

いや でも 今できる 最大限の うれしいたのしいよろこびあうくらしを!とか また 顔上げて

お礼を伝えた

「大したことしてねぇって」と 気遣いを 返されまいと 手をふる けいちゃん

そこにいてくれるだけで 心強いのだよ〜

いつも ありがとう

しみじみと みんなに 支えてもらえてる と 

おのれの 恵まれた日々を思う

すっかり満ちた気持ちで

盆火のために 買った 花火を やり忘れて

早々に ねてしまった

何やってんだ?な 迎え盆でした