2019 年 2 月 16 日 のアーカイブ

たどり着きたいたどり着きたくない

2019 年 2 月 16 日 土曜日

ちゃんと行けるかわかんないけど

行ったとてなんなのだ と

自己満足しかないだろかと まようけど

向かうよ

行く道々のことを 呟くように投稿するのを

「一緒にいってるみたい」て 面白がってくれてたから

また 投稿するよ

道半ば

やはり 漕いでしまった 白河のコンビニエンスストア横のブランコ

雪 やんだ

また 走り出す

しっこ&おやつ買いもの そして ブランコ時間

塩っけのある かりかりしたものを 摂取すれば

小腹も 眠気も 尿意もおさまるだろうし…という 目論見だったのに

途中 気になるパンやさんに 寄ってしまった

寄り道してる場合じゃないだろ どんだけ 食いしん坊なのだ!?と 己ツッコミしながら

ぐなぐなと 迷い迷い

食事パンと うちへの お土産パンを 買った

辿り着きたい

辿り着きたくない

事実受けとるだけ

受けとりたいわけではないのだけれど…

そんな 迷いと共に みちゆき

半ば過ぎ

ブランコと パン屋 寄り道のせいで

四分ほど遅刻して

月光殿 到着

吉岡英利子ちゃんの

出棺前の 姿に 会わせてもらえた

いや 会ったというよりも

生きることから 卒業した からだを みてきた という 感じか…

笑いながら 呑んだりお喋りしたり あるいは 胸が温かくなったりどきどきぞわぞわする 舞台での 英利ちゃんそのものの からだ なのだけど

やはり そこには いなくて

だからといって どこかにという物理的に定められる点でもなくて

からだ という しばりから 解き放たれて

そこいらじゅう…なのだな とか 思う

引き出しから出てきた 英利ちゃんだったからだは

卒業したくせに

ふんわり笑ってて

髪なんて どこからか吹いてきた風に さらり なんて ゆれて

やだもぉ 色っぽいぢゃんか なんて

だらだら 泣きながら 髪に触れた

面会時間終了なのに

まだまだ 訪ね来る人もいて

懐かしの写真なんて めくりながら 賑わっていて

式でもないのに 会館始まって以来の来場者数だとか

みっちゃん 小沢青年 坂ちゃん まふ 晋作にいさん…

それぞれ 久々の再会で

抱き合って 泣きながら

何故か 互いに「ありがとね」て言う

みんなが 英利ちゃんの 愛浴びた 身内の気持ちだからかな

来てくれてありがとう会ってくれてありがとう…そんな会話が 満ちる

昔も今も 好きな 演劇は

英利ちゃんの 書いたホンの なんだよ

いとちち…日本いとしのチチバンド隊の 舞台なんだよ

登場人物に たっぷり愛を注いでいて

やさしくて

でも あるとき それが やさしすぎて むむ?と なったことがあって

それを伝えたとき 少し迷いが生じていたとこだ…てなことを 言ってた

「いとちち」ののち

新たに 演劇ユニットに 脚本と 演出で 参加することになって

それが「前に 森ちゃんが言ってくれたこと ずっと宿題みたいに 引っ掛かってて 今度ので ちょっと答え出せそうな感じ」て言ったのは

三年くらい前に 宮城に来てくれたときだったかな?

そののち 怪我というのか 病というのか…を 得て

車椅子だけだと 筋力衰えるから 杖で頑張る て 言って

町の便利なもの しんどいものを お得意の 観察分析で 愉快に とらえて教えてくれて

「なんとかして会いに行くよ」

こっちこそ 会いに行くよ…なんて 言ってたのにね…

またおんなじような 悔やむ気持ち

「ねぇ また こんな思い繰り返さないように なんもなくてもあおうねちゃんと…ちゃんとじゃなくても 会おうね」

帰路につく前に 車のとこまで見送ってくれた まふと ぎうぎうと 抱き合って そんなこと言い合って また 泣いた

「やっだぁ まだやってんのそんなこと」て 涙浮かべるように 笑う 英利ちゃんが いたみたいな 気分

ありがとうね

これからも 躊躇う気持ちの背中を押しておくれよ