2016 年 6 月 26 日 のアーカイブ

留巣!?

2016 年 6 月 26 日 日曜日

朝 書いた お手紙

封はしておらず

贈り物の アールグレイに いれて

お渡しするばかりだったものの

なにか もやん としたものが どこかにあって

コンサート会場に着く前の 信号待ちで

ふ と 出して 読み返してみた

ん?なんだろ 

違和感?

どこだろ と も一度 読む

あ…

留巣…て 留守だよな

やっと 合点がいく

きちんと 記憶にとどめていないようで

お利口な 脳細胞は

間違いを とらえていたのね

それなのに 自意識…つう ばかものが

はいはいもうできあがり~ て 流しちゃってたのね

ありがとうよ

おかげさまで めでたく 書き直して お渡しいたしましたる

馬鹿だけど利口…

使いこなせるかどうかは その日の 体調次第…てな有り様の わたくしでした

清水明子先生!

2016 年 6 月 26 日 日曜日

ブーケの会 主催「Linder -Spinnrad 歌曲の糸車~お話と朗読と歌で紡ぐ歌曲のたのしみ~」イタリア古典声楽曲

堪能いたしましたる

歌い手さんたちが お行儀よく お座りしていて

清水明子先生が 小話や 歴史や

ご自身の 解釈を お話ししながら

代わる代わる 歌われてゆく

はじめは お堅い感じだったものが

だんだん お客様も 温まってきて

やわらかな 笑い声も 生まれる

清水先生の 番になって はじめにうたわれたのは『Le violette』

純粋に 鑑賞する…てよりも

やはり 思いを重ねてしまうのだな

お声を 聴いたとたん ぶわわっ!と 涙 噴出

うおおおぉ

自分でも 焦る

手を ぎりぎりぎりと 握り合わせたり つねったり

歯を食い縛ったり…まてよ なにやってんだ?

要らん思い重ねず

も少し 冷静に聴こうや と

先生のこと

かつてあった 恩義てんこ盛りの日々のこと さておきにして

凪ぎの気持ちで 歌に集中する

…すると 人の声の 聴き心地の違い

やわらかな ほあほあ感

ぴん と まっすぐ射し込む 鋭角な 光り感

独特の 傾ぎかたや 角度

艶めいていて 弾力のある 訴求力…あっ やっぱり このお声は 先生だ…また 泣く

30年近くたってて 何?この つやぴか感

せいのびではない

高みを わかっていて さらに上から 撫でるような 弾力というか

ソプラノなのに 太く深い響き

やっぱり すごいんだ

こんな わたくしさえ おいで♪と 手を広げ 興味をもって 受け取ろうとしてくださった あの日の 包容力 お人柄のまんま

お歌も 高く広く深く温かなのだな

そんな日のことなんて 先生は お忘れかもしれないけど

確かに あの日 わたくしは 救われたのだ

だからこそ 今こうしてここにいる

これが 泣かずにいらりょうか…

舞台後 お見送りのとき

先生は わたくしの顔を 覚えていらっしゃらないだろ と

名乗り ご挨拶したら

「あぁ♪いつも お手紙ありがとうね」と お年賀のことで 名前は 覚えててくださって

感極まって えぐえぐしてしまい

うまく 話せなくなってしまった わたくしを きうぅっ と 抱き締めてくださった

涙 更に だばばばば

あの日覚えた アールグレイのことなど お話しして

ぐずぐず顔のまんま お写真 ご一緒させていただいた

「遠くまでありがとうね 今度は 仙台でやるから また遊びにいらっしゃいね」と

ぽぽぽぽぽ と 肩を 叩いてくださった

何年か前に お連れ合い(やはり 声楽家であられた)亡くされて

現役も引退なさる…なんてなはなし おうかがいしたものの

こんなかたちの もっと 歌を手元に引き寄せたかたちで 紡いでゆこう と なさってる

まだまだ これからだ

「うちの息子『聖飢魔II』の エース清水なのよね…だから私『世を忍ぶ仮の母親』なのよね ふふふふふ」て

20なん年か前に いたずらっぽく笑った あの 表情も そのまんま

ぜひまた♪

今度は も少し めそめそせずに 聴かせていただく所存です~

清水明子先生との出会い

2016 年 6 月 26 日 日曜日

尚絅女学院短期大学保育科に おった頃

音楽部…という 合唱サークルに 入ってた

何ヵ月かに いっぺん ヴォイストレーニングを 受けていたのだけれど

その 清水明子先生から コンサートのご案内いただいて

もんのすごくひさしぶりに 駆けつけてみる

20なん年か ぶりだ

ドキドキだ

恋する乙女みたいですだ

パレットおおさき

なかなか素敵な 多目的ホール

プラネタリウムも あるって♪

舞台が 高すぎないのがいいなぁ

事前連絡できず

本番前 どたばたと 当日券確認電話を 係のかたにしたら

受付に 清水明子先生から チケット用意していただいてしまってた

ううぅ…

20なん年ぶり とか 

いろんな思い 去来して

始まる前に 感極まりそうな わたくしでした

落ち着け

清水明子先生の ヴォイストレーニング

はじめての日

部長の よ~こちゃん先輩から お茶出しなど するように…と 頼まれ

お出しするときの注意やら あれこれ 申し渡されたのだけれど

お茶は「アールグレイ」と 決まっていた

生まれてはじめて 聞いたのだよ「アールグレイ」なんてな 名前の 紅茶があることを…

お目にかかるまで 諸注意を 忘れてしまわぬように

どきどきぶつぶつしてたはず

おそれてもいたはず

…なのだけど

お目にかかって 言葉を聴いて

なんだか 一瞬で それまでの 萎縮が 弾けとんだ

なんの話をしたわけでもないのだけれど

レッスンの合間に 先生が

「あなた…面白いわね どう生きてきたら そんな風に育つのかしら…興味あるわ 聴かせて」と おっしゃった

え?

しばし 目が点

長い付き合いでもなく お逢いしたばかりで そんな風に 目の前のことでなく

生きてきた道のりまでも 興味をもって 受け取ろうとしてくれる人に 会ったことなど あったろうか…と 

しかも とても 好意的に…だもんで

狼狽えつつ 嬉しかった

そして あぁ この人 好きだぁ♪と 思った

もし 先生が「三編回って ワンといってごらん」なんて言ったとしたら

無い尻尾 びゅんびゅんに振って 三編回って わんっ♪て 言うっ などとさえ 強く強く思ったのだ

出逢ったのは そのひととき 

一点であるのに

その奥をも 受け入れようとしてくれると言う 存在が この世にいてくれるのだな という 衝撃

わたくしのなかで とても 大きな出来事だったのだろうな

忘れられない 宝物のような 記憶

自室の本棚に 飾(りっぱなしにな)っている 写真たていくつか

ポールニューマンと キャブキャロウェイと 清水明子先生の 昔のチラシの切り抜き…

ちょっと 埃被せてしまってはいたけど

今に繋がる 大切な 一点

埃拭って

改めて しみじみと 見つめ直した朝

あとで アールグレイを 買おうと 思った