清水明子先生との出会い

尚絅女学院短期大学保育科に おった頃

音楽部…という 合唱サークルに 入ってた

何ヵ月かに いっぺん ヴォイストレーニングを 受けていたのだけれど

その 清水明子先生から コンサートのご案内いただいて

もんのすごくひさしぶりに 駆けつけてみる

20なん年か ぶりだ

ドキドキだ

恋する乙女みたいですだ

パレットおおさき

なかなか素敵な 多目的ホール

プラネタリウムも あるって♪

舞台が 高すぎないのがいいなぁ

事前連絡できず

本番前 どたばたと 当日券確認電話を 係のかたにしたら

受付に 清水明子先生から チケット用意していただいてしまってた

ううぅ…

20なん年ぶり とか 

いろんな思い 去来して

始まる前に 感極まりそうな わたくしでした

落ち着け

清水明子先生の ヴォイストレーニング

はじめての日

部長の よ~こちゃん先輩から お茶出しなど するように…と 頼まれ

お出しするときの注意やら あれこれ 申し渡されたのだけれど

お茶は「アールグレイ」と 決まっていた

生まれてはじめて 聞いたのだよ「アールグレイ」なんてな 名前の 紅茶があることを…

お目にかかるまで 諸注意を 忘れてしまわぬように

どきどきぶつぶつしてたはず

おそれてもいたはず

…なのだけど

お目にかかって 言葉を聴いて

なんだか 一瞬で それまでの 萎縮が 弾けとんだ

なんの話をしたわけでもないのだけれど

レッスンの合間に 先生が

「あなた…面白いわね どう生きてきたら そんな風に育つのかしら…興味あるわ 聴かせて」と おっしゃった

え?

しばし 目が点

長い付き合いでもなく お逢いしたばかりで そんな風に 目の前のことでなく

生きてきた道のりまでも 興味をもって 受け取ろうとしてくれる人に 会ったことなど あったろうか…と 

しかも とても 好意的に…だもんで

狼狽えつつ 嬉しかった

そして あぁ この人 好きだぁ♪と 思った

もし 先生が「三編回って ワンといってごらん」なんて言ったとしたら

無い尻尾 びゅんびゅんに振って 三編回って わんっ♪て 言うっ などとさえ 強く強く思ったのだ

出逢ったのは そのひととき 

一点であるのに

その奥をも 受け入れようとしてくれると言う 存在が この世にいてくれるのだな という 衝撃

わたくしのなかで とても 大きな出来事だったのだろうな

忘れられない 宝物のような 記憶

自室の本棚に 飾(りっぱなしにな)っている 写真たていくつか

ポールニューマンと キャブキャロウェイと 清水明子先生の 昔のチラシの切り抜き…

ちょっと 埃被せてしまってはいたけど

今に繋がる 大切な 一点

埃拭って

改めて しみじみと 見つめ直した朝

あとで アールグレイを 買おうと 思った

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