清水明子先生!

ブーケの会 主催「Linder -Spinnrad 歌曲の糸車~お話と朗読と歌で紡ぐ歌曲のたのしみ~」イタリア古典声楽曲

堪能いたしましたる

歌い手さんたちが お行儀よく お座りしていて

清水明子先生が 小話や 歴史や

ご自身の 解釈を お話ししながら

代わる代わる 歌われてゆく

はじめは お堅い感じだったものが

だんだん お客様も 温まってきて

やわらかな 笑い声も 生まれる

清水先生の 番になって はじめにうたわれたのは『Le violette』

純粋に 鑑賞する…てよりも

やはり 思いを重ねてしまうのだな

お声を 聴いたとたん ぶわわっ!と 涙 噴出

うおおおぉ

自分でも 焦る

手を ぎりぎりぎりと 握り合わせたり つねったり

歯を食い縛ったり…まてよ なにやってんだ?

要らん思い重ねず

も少し 冷静に聴こうや と

先生のこと

かつてあった 恩義てんこ盛りの日々のこと さておきにして

凪ぎの気持ちで 歌に集中する

…すると 人の声の 聴き心地の違い

やわらかな ほあほあ感

ぴん と まっすぐ射し込む 鋭角な 光り感

独特の 傾ぎかたや 角度

艶めいていて 弾力のある 訴求力…あっ やっぱり このお声は 先生だ…また 泣く

30年近くたってて 何?この つやぴか感

せいのびではない

高みを わかっていて さらに上から 撫でるような 弾力というか

ソプラノなのに 太く深い響き

やっぱり すごいんだ

こんな わたくしさえ おいで♪と 手を広げ 興味をもって 受け取ろうとしてくださった あの日の 包容力 お人柄のまんま

お歌も 高く広く深く温かなのだな

そんな日のことなんて 先生は お忘れかもしれないけど

確かに あの日 わたくしは 救われたのだ

だからこそ 今こうしてここにいる

これが 泣かずにいらりょうか…

舞台後 お見送りのとき

先生は わたくしの顔を 覚えていらっしゃらないだろ と

名乗り ご挨拶したら

「あぁ♪いつも お手紙ありがとうね」と お年賀のことで 名前は 覚えててくださって

感極まって えぐえぐしてしまい

うまく 話せなくなってしまった わたくしを きうぅっ と 抱き締めてくださった

涙 更に だばばばば

あの日覚えた アールグレイのことなど お話しして

ぐずぐず顔のまんま お写真 ご一緒させていただいた

「遠くまでありがとうね 今度は 仙台でやるから また遊びにいらっしゃいね」と

ぽぽぽぽぽ と 肩を 叩いてくださった

何年か前に お連れ合い(やはり 声楽家であられた)亡くされて

現役も引退なさる…なんてなはなし おうかがいしたものの

こんなかたちの もっと 歌を手元に引き寄せたかたちで 紡いでゆこう と なさってる

まだまだ これからだ

「うちの息子『聖飢魔II』の エース清水なのよね…だから私『世を忍ぶ仮の母親』なのよね ふふふふふ」て

20なん年か前に いたずらっぽく笑った あの 表情も そのまんま

ぜひまた♪

今度は も少し めそめそせずに 聴かせていただく所存です~

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