2017 年 10 月 22 日 のアーカイブ

映画とトークショーと

2017 年 10 月 22 日 日曜日

午前中「あ♪のねの会」作戦会議

むつみさんとこで おいしいたのしいひとときののち

にしぴりかの美術館へ

これから 映画と トークショーであります

たのしみ♪

にしぴりかの美術館で 上映された『ニーゼと光のアトリエ』

冒頭の なかなか 呼び掛けに応えぬ 精神病院の扉を叩き続けるシーン

うろうろと 塵をあさりながら「人はすぐゴミと決めつける 種はごみではない 種は 蒔くものだ」と ぶつぶつ呟く「患者」

それを じっと 見つめる ニーゼ

これらは この物語の 伏線でもあったのだろう

事実に基づいている

七十年ほど前…という 時代を思えば

今より 政治的にも 社会における 男女の立場も 

もっともっと 不自由で 光ばかりでもなかったであろう道のり

しかし それでも 屈しないで 居続けてくれた ということ

光だ

こちらまで 照らされるような 映画だった

多勢に 屈しないこと

見守る

見極める

受けとる

待つ

引き出す

それらすべてが 命への愛なのだな

体温であたためられるようにして 開かれてゆく 道 扉

引き戻される 怒りと 哀しみ

自分にも 突きつけられる 問いかけ

相手の命を 重んじて

きちんと 目を合わせて向き合っているか?

己の 水底を 掬い上げるように あらわしているか?と

最後のシーンで 実際の ニーゼの 記録フィルムと 

「クライアント(患者…改め 顧客 表現者たち)」が 映し出される

その道を 歩みきった人たちは確かにいたのだよ と また 希望を 思う

ニーゼが「アルトーのことばで…」と 語っていた

ちょ と どき とした

偶然 何かのきっかけで 気になっていた「アルトー」の 本を 注文したばかりだった

そして 顔本(Facebook)で お友だちが 載せていた 写真に アルトーの本があった

符合?

いや まぁ それは 不思議なことではなく

気になるものは 目につく というだけのはなしではあるけど

今 そういう時が満ちたのだろうな と じんわり 思ったりする

上映後の トークショーは

「こわれものの祭典」などで 活躍中の Kacco さんと 

平川病院 造形教室スタッフの 平野学さん

ほんわりやんわりとやさしいひとときだった

Kacco さんは かつて こわれものの祭典代表の 叫ぶ朗読者 月乃光司さんの 顔本コメント欄で やりとりしたことがあり

そのやさしさに ほわわん と なったのでしたが

生身も ほんとにほんとに やさしいお方でした

傷を 痛みを 恨み哀しみではなく

ネタとして

誰かの痛みを受けとる やわらかな器として 転じてこられた方なのだ

愛だなぁ

しかも とってもいい匂い

お話ししながら おもわず くんくんしちゃった♪

Kacco さんほどの 根性はないから 診断されるところまで つきぬけられないまんまではあったものの

やんわりと 身に覚えのある 痛みのような 感覚やら 転じかたにも 共感する

これから なにか ご一緒 とまでいかなくても

ゆかいなこと 

誰かの 胸のうちが 明るむこと 

企むのに 助太刀できたらなぁ と 思う

よきひとときでありました

得難い出逢いを

ありがとうございます~♪