はながふる

垂れ桜が好きだ

見上げて思う

八木重吉さんの ことば

詩を 諳じるなど

ほぼできぬ

数少ないうちのひとつ

…はながふってくるとおもう…

やわらかな おもいと はなびらと 風の形のことば

待ち焦がれていたのは

花びらだったのか

きぼうのひかりだったのか

涙が出る

じゃわめく心を なだめるように

静かに 目を 閉じる

今日見た ひかりを

草を

花を

虫たちを

ことばを

思い出す

香など焚いて

空気に 溶け出してみよう

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