ぴちたまつちびと

七夕の日

茶の間の 仏壇前の テーブルに置いてある

可南さんから いただいた「ぴちたまつちびと」

母 なかなか 自分で それをみるために 

移動できないもんで

しばらく 見てないかもな と

なんもいわず

手に乗せた

「あっ ぴっちゃん」と いいながら

やはり 頬ずりして

「今日は七夕だよ 七夕だからねぇ」と

なみだうかべて

こんだぁ からだのあちこちに 擦り付け始めた

もうしもうし?それ 御利益石みたいな気持ちになってません?なんて

二人泣き笑いしながら

なでた

泣かずにいられる日が くるとか こないとか

別にそういうことを 目指すこともないのだよな と

思ったりしながら

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