その後の母の 瞼の色

母を 道路に転がしてしまってから 四日目

たんこぶは 引っ込み

しかし その中にあったものたちだか

瞼のあたりに 降りてきて

色とりどり 変化(へんげ) しております

「酷いごどんなってる…ばげもんみでぇな色だ おっかねぇ」なんて 言ったりもしてるものの

あんまり 嘆くと わたくしが うなだれると 思ってか

あんちゃにむかって こぼしてたら

「からだが 治ろうとしてんだから いいんでない?」なんて

さらっと 応えてた

おんなじこと わたくしがいっても

なんか 別の感情が付きまとってしまうような気がして

よろしくない

ありがとうよぅ あんちゃ

ほかにやらなくちゃいかんことあるのに

母の瞼の色など 再現してみたりして

いかんいかん

さぁて

あれこれ ひとつひとつまた たのしみながらやるかなぁ

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