無為の快楽

きっと自ら背など比べぬそんなの今更拾って どうするのよ?
と 問われても 答えは見つからぬ
どうもこうも 拾いたいから拾うのだしね
だってこんなに まるくて つるつる ぴかぴか
こんなところにこんなものがあるなんて・・・と 
まだ知らぬこの世の あれこれの驚き喜び
どうして 無視なんか出来ましょうか
石も木の実も耳石も
作品に仕上げたり 埋めて芽を出させたりすることはあっても
それって二の次で
うわああ と心が動いて 触りたいいいと 手を伸ばして 触れ合う・・・
その瞬間の 満ち足りた心地が すべて
それを のちのちまた 味わいなおしたくて 連れて帰る

コメント / トラックバック 2 件

  1. ぐりろたるぱ より:

    寺田寅彦の随筆集に
    無心にどんぐりを拾う我が子を描いた
    ちょっと切ない短文がありました。
    その子も理由もなくただただ拾うことを愉しんでいて・・・ぜひ一読どうぞ。

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