そんなの今更拾って どうするのよ?
と 問われても 答えは見つからぬ
どうもこうも 拾いたいから拾うのだしね
だってこんなに まるくて つるつる ぴかぴか
こんなところにこんなものがあるなんて・・・と
まだ知らぬこの世の あれこれの驚き喜び
どうして 無視なんか出来ましょうか
石も木の実も耳石も
作品に仕上げたり 埋めて芽を出させたりすることはあっても
それって二の次で
うわああ と心が動いて 触りたいいいと 手を伸ばして 触れ合う・・・
その瞬間の 満ち足りた心地が すべて
それを のちのちまた 味わいなおしたくて 連れて帰る
寺田寅彦の随筆集に
無心にどんぐりを拾う我が子を描いた
ちょっと切ない短文がありました。
その子も理由もなくただただ拾うことを愉しんでいて・・・ぜひ一読どうぞ。
寺田さん うちにあるかも
ぜひ読んでみますね