呑まれたり 引いたり

なるべく出かけたくないものの

今日のうちに 済ませたほうが良いだろな という用達しがあり

午前中 わたわた と出かけた

帰宅後 牛太郎(うしたろう 去勢済 17歳)は 出かける前と ほとんど変わらぬ姿勢で寝ていて

呼吸の上下はあるものの

動く余力もないのか と 触れてみると

ほんの少しの身動ぎ

それですこし 安心する

何に安心する?

色々考えてしまい

えぐえぐ 泣いたりもしてしまい

かなり 考えたことに 呑まれてしまっている

ああぁ 困った

困った…と 口にすると 幾分か 可笑しみみたいなものに 転化されて 気持ちが 凪ぎそうにもなる

えぐえぐ 鳴き続けると 

目は 腫れて 海老水餃子みたいになるわ

鼻は かんでもかんでも でてくるものの

中の方で 腫れたようになって 息が吸えなくなったり 匂いも感じられなくなったり

変化を感じたくても 目も鼻も耳も おかしなことになってゆく 

何一つ いいことなんてない

しばし 考えに 感情に 呑まれたのち

これぢゃいかんて…と 一人立ち上がり

母の 昼ごはん支度などに 取り掛かかった

何かしては うしの 様子を覗きに行く うるせぇやつ

一 二度 自分で 寝返り打ったりしたので

また 少しだけ ホッとする

もしも 目覚めて なにかのみたいたべたいのときは 助太刀すっからよぉ なんて 言ってみる

午後 帰宅した あんちゃが

「牛の顔見せて」と言うので

布団をめくって

己の 無様な えぐえぐしたことなど話すと

「なんだや 泣くなや」と 肩を小突かれた

「君は 動物のことで 思い悩んで具合悪くなりがちだよね」と言われ

人に対してのことでは 動じないとか 思われてる?

どうだろ?

用達しの時 買った アスパラ菜

春に 逝ってしまった みみげながながちゃん(避妊済 享年3歳)の 好きだったやつ

前ほど泣かなくなったとはいえ

やはり かなり ぐにゃけまくってたよな

ほかの 見送れた方々や

見送れなかった方々やら 思い出して

どうすりゃいいのさ と 惑いつつも

ま とにかく今 息をして そこにいてくれるのだから と また ちょこちょこ 撫でに行って

気がかりなことにとらわれすぎて それ以外のことすべてを

「そんなことどうでもいい」…と

ぞんざいな扱いにしないよう 気をつけよう と 思いながら

朝昼 己ご飯を 食べてなかったことに気づく 夕方

ばんげの支度に 取り掛かる

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