太くなったもんだ

未明

枕辺で

どぅっ どぅっ…どぅっ と 

くぐもった音

薄明かり灯したら

醤油(去勢済 2歳)が 大きめの 鳥…ひよどり もしくは 山鳩を

咥えて 放り投げ上げ キャッチしたり ドリブルしたりしておった

あぁ もう 息絶えておられる様子

不憫だが

こうなったらもう ちゃんと 食べて差し上げてくだされ 布団の上では やらんでくだされ と 声かけてから

また すぐ明かり消して 寝た

かつてなら 感情移入しすぎちゃったり はらはらしたり 泣いちゃったり 横取りして 弔うために 埋めたりしたろうに

すぐに すやすやしてしまうとは

わたくしも 太くなったもんだ…

朝目覚めたら 結構なる 羽根だまりができてたけど

内臓のどこか一部が ころりとあっただけで

あとは ほとんど 食べたらしい

申し訳ない思いもあるけれど

醤油の 健やかさを 支えてくれろ

拝む気持ちで 帚と塵取りを 動かした

梅が咲いたよ〜

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