お月見

昨夜の 中秋の名月

なんの用意もせず 出掛けてしまい

あぁ こりゃ お月見的 なんにやらかは 今年は 無しになっちゃうかな と 

保育仕事→ピアノ仕事の 帰り道

お月様すまぬ と 見上げたが

ふと 今 舐めてる飴が まんまるいことに 気づき

せめてこれで 日頃の感謝を伝える お供えを…と

口を開けて べろから 飴が 転がり落ちぬよう ちょいと 仰ぐように

口のなかに 月のひかりが 注がれるように

駐車場までの 道のりを 歩いた

…不審者だな

でも それだけじゃ あんまりか と

22時過ぎ 帰宅後

とりいそぎ まるまるしたものを 揃えてみる

早生蜜柑

薩摩芋 輪切り 蒸かし

蓬団子 15個

すすきや 萩の花は お庭に 咲いてるまんまで 勘弁してね と 言ったあと

植木屋さんが 根刮ぎ 切っちまったこと 気づく

あああぁ 

「また生えてくっから いいんだ」と 父 言ってたけど

お月見のために 植えてたようなものなのにね

なんだか ちみっと がっかりもしたけど

お月様は そんなこと 全く 頓着するわけでもないだろな

人の心の 雑雑たるもの ぢびたで 転がしているだけ

そんなこんな

ふいっ と 笑い飛ばすみたいに

まるり とした姿で すっきりしゃん と 照らしておられましたよ

朝 あんちゃから「月見団子って 普通 白だよね」と 

蓬色のことを 突っ込まれ

いやさ ほら お供えあと 食うなら 蓬味が んまいかとおもって と 

また 己の都合ばかりいってるなぁ と 気づく

そんな思いも 照され 照れつつ

まるっと 笑って 転がした

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