『あきらめないことにしたの』

以前 ブログなどでも ご紹介したことありまする

わたくしの 住んでおる 角田市にて

農業やら なさりながら
 
土と人とに 根差した 物語など 書いておられる

堀米 薫さん

新日本出版社から 出された 新刊『あきらめないことにしたの』

薫さんならではの 確かな 現場を踏みかさねられたる 

手応えと 推敲と

そしてそれを やわらかくやさしく 

しかし しっかりと 届けてくださる 

軽やかなのに 重厚なる思いが あとから わきだしてくる

表題に使われている『あきらめないことにしたの』は

農業雑誌に 掲載された 飯舘村の 渡邊子み子さんの詩から 受け取ったものだそうで

それに目をとめ 心をとどめ

会いにゆかれて 本として 結ばれたのでした

薫さん自身も 福島出身で

震災後の 農業の 受難

しかし そこから目を背けて 逃げることなく 立ち向かってこられた日々あってこその

響き合いが

胸を揺さぶる

いい本だっ!

今更ではない

多くの人たちが 忘れがちになってしまっている

あの日からの 痛み

薄れゆくわけでもなく

打破できずに 今も 辛さ空しさを 降り積もらせている人たちがいる

そんな 過酷とも言える 環境のなか

「あきらめないことにしたの」と ことばで 腹をくくり

前を向いて ひとあしひとあし ゆくひとたちもおられる ということ

いきてゆく 希望の光だ

ぜひ お手にとってほしいのだ

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