かっぱ周辺〜三木助さんのことやら

二十数年前

NHKでやっていた『小朝がまいりました』が 色麻町(しかままち)に やってきたとき

その頃誕生したばかりの 町のキャラクター「かっぱのかっぺい」として 番組に出ることになった(この話は 以前 ブログでも 投稿したことあるので 覚えておられる奇特なかた しつこくてごめんなさい)

始発にのって 仙台駅で拾っていただいて 色麻町へ

分厚い台本を渡され 己の 出番部分を 探したら

最後の方に 「かっぱ 上手(かみて)より登場~楽しげに~」と あった

紹介されて 出ていって 話しかけてくださる 小朝さんに 応えるかたちで 動く…てな 役回りでした

本番は 午後七時から

早朝から ほぼ 待機時間

袖で ストレッチしながら 仕込みや リハーサルを 眺めてた

収録再生もあったものの

生放送

若手噺家さんたちが 大喜利コーナーで 小朝さんの 繰り出す 容赦ない お題と 駄目出しに 結構な 緊迫感

うあぁ 揉まれとる…と ひやひや だけど わくわく 楽しませてもらった

合間 横を通りかかった 故・四代目 桂三木助さん

かなり 冷や汗で 疲労困憊しておられるようでもあったけど

わたくしの ストレッチしてるとこ見て「わぁ かっぱさん 頑張ってるなぁ 僕も がんばらなくちゃ♪」と

ふわぁん と 笑いかけてくださった

世間一般では 噺っぷりよりも 「色男」呼ばわりされてた お方だったけど

その一瞬の 邂逅には あたたかくて 真摯なる心根みたいなものだけが 伝わってきた

素敵なかただったなぁ

そののち 程無くして 亡くなられてしまったもんで

河童のことを思うと

ついつい そんな あたたかさと 残念なる思いが 溢れて

ちょ と 泣きそうになるのでした

肝心の本番はというと

現場では お客様 大いに 盛り上がり

スタッフさんたちにも よろこんでいただけて

大団円でしたが

母が 迂闊にも 親戚中に「あやこが 全国ネットの生放送に出るからっ♪」と 電話かけてしまい

一時間四十五分の 番組にかぶりついてくれた人たち

いつまでたっても わたくしが出てくる気配もない

お客さんの中にいたのかな?と 思って 諦めかけたとき

のんきに 浮かれた 被り物かっぱが出てきて

あっ!これか…と 腰砕け気分で 大笑いした…とか

「お陰で 久しぶりに じっくり落語観られて たのしかったよ」てな 報告電話 もらったっけな

ま それはさておき

明日 デフパペットシアター ひとみさんによる「河の童(かわのわっぱ)」観にまいります

大好きな 仙台mirokUさんの コラボお菓子 かっぱちゃん いただきつつ

いろんなこと 思い出してた

栗原からの帰り道に 色麻町 通り

同胞にも 挨拶してきた

いろんなこと うまくいきますよに♪て

誰にともなく 願う気持ちで

皿を撫でる(己の 願い叶える 皿を)

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