つらつらと

手に入れたと 思えたものも すり抜けていく

そんな風に 刻一刻 

物事は つねに 移り変わっていくもので

変わっていくことが 変わらずにあるだけで

騒ぐほどの事は なんにもないのだ

気を 浮き立たせたり 滅入らせたり

それは 世界にとって 誰かにとって

別になんてこともなくて

とても大事に思っている人たちがいるのに

ついつい 自分の 気の持ちように 振り回されて 己の事ばかりに かまけてしまうのとおんなじで

気持ちのいいこといってくれた人が なんだかんだ言って やはり 自分の人生にばかり夢中になっていることは 

まったくもって 致し方ないことであるのだ

…なんてなことを ばらばらと

散らばせた ビー玉みたいに 食卓にぶちまけて

酒気を帯びてみる
 
浮遊する 思いのあわいにただようのを
 
にゃんこが しっぽで頬を ビンタして
 
こちら側に引き戻す

かっこつけてのんだ ジンの 柚子ジンジャージュース割りが 思いの外 薩摩芋みたいな 味わいだったりもしたことに うっすら気づいて 

ぷ などと 屁のような 笑いさえ漏れて

また 己の 無様さにも気づく

すべて気のせい

気 楽にしていこうや と

やっと 身の丈に 焦点があってきた気分

どこにも出掛けていないのに 迷子の気分になるのは
 
ずうっと お馴染みの心持ち

自分の家にいるのに おうちに帰りたいよぅ と 泣いた ばかな子だったまんま

歳月だけ重ねて 図体ばかりでかくなって
 
そんな相変わらずに呆れたり ほっとしたりして

気を揉んだり 揉みほぐしたりして

きっとまた じたばたと生きていく

そんな日々を 誰のためたにもならぬのに

つらつらと 書き連ねながら

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