森まゆみさんの投稿から

母 はとこ 文筆家業の まゆみさん

これほどの お方でも こんな風…

人の こころと いのちを 救ってくれることに関するほど

金銭的なことが 二の次にされてゆくのは

あちこちであって

あまり 細かく言うと

「いやしい」扱いなどもされたりして

あああぁ

社会の仕組みとか 流れとか

大義名分ばかりで

命さておきな 気がするのだけど…

声をあげてゆく

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労働の現場の話を聞きたいと思います。まず私から。
アベノミクスのせいかどうかは別として、出版界は確実に悪くなっています。
確かに又吉さんの「火花」が100万部を超えたとか聞きますが、テレビで有名な人が芥川賞を取ったためで、そういう話題作と、テレビ化映画化されるもの、老人向け終活本などのほかは、部数は落ちています。

去年の売り上げは、書籍と雑誌で1兆7000億とか。中国人観光客のお買物とほぼ同じ。ことに雑誌が落ち込んでいるそうです。
原稿料はじわじわ下がっています。この仕事を始めた頃、400字1枚一万ということもありましたが、今は新聞社の書評くらいです。5000円もらえればいい方で、1000円というところもあります。3日かかって13枚書いて1万3000円もらいました。これでは生活できません。

各出版社は雑誌やPR 誌が出せないので、ウェブを立ち上げていますが、これまた原稿料は安く、連載は何枚書いても一回一万円とかいうところもあります。20年前は、雑誌連載の原稿料+単行本の印税+文庫本の印税でどうにか取材費を出し、暮らすことができたのですが・・・文庫本は毎年3、4冊出たのに、この2年、文庫化されません。今年はようやく「千駄木の漱石」がちくま文庫に入ります。没後100年の漱石先生のおかげです。

講演もテレビラジオの出演も少なくなりました。なんだか新聞のインタビューはこのところたくさんありますが、これは「ただ」です。
講演料も1万とか2万で、引き受けると打ち合わせ、写真やレジュメやタイトルを送り、後始末もありますから、家で寝ていた方が体のためです。
行政が「規定により」ととても安い謝礼を提示しながら、懇親会をやるなどといいだすのは大変、腹が立ちます。NHKも日本薄謝協会として有名ですが、帰りのタクシー券をくれなくていいから、出演料をその分高くして欲しいです。と言っても、フリーランスは労働組合もなく、弱い立場です。

というわけで、口のある作家、評論家は皆大学の先生になりました。
これまた大変で、ほとんど著作をださなくなる人が多いです。
私もやってみたけど、1時間半かけて通い、毎週6コマの授業を準備。夏休みは海外研修の引率、春休みは受験の立会い。書くのは無理でした。
漱石じゃないけど、勤めるのが嫌だからもの書きになったわけで・・・
だいたい、文芸科も映像科も入り口あって出口なしの詐欺みたい。

最近友達の作家は家政婦や居酒屋、お掃除の仕事を始めたりしています。あるいは主婦になる。食堂勤めの女性が賞を取ったこともありました。
さあ、これから何か仕事が見つかるでしょうか?楽しみです。

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