カキナから レッド・ツェッペリン

台所窓辺の カキナが

ぐんぐん 花を咲かせ繋ぎ 

上へ上へと

しかも うっすらと 種らしき実りまでしてるんだこれが

コップに水入れて挿してただけで 申し訳ないような美しさ

ふと Stairway to Heaven なんて言葉を思い出す

あの レッド・ツェッペリンの 名曲ですな

多くの 青春男の子の例に漏れず

うちのあんちゃが はまりましたが

美しいめろでーだねぇ と 言ったら

「この曲はね…」と なんやらものすごく ぐっとくる話をしてくれたのだった

確か 重い重い荷物を背負った じいさんが ひたすらたどり着かない天国への階段をのぼってゆくとかいうはなしだったっけな

じいさんものに弱いわたくし

それ以来 あの旋律を 聴くたびに

なんやら 報われぬ出口のない延々と続く階段をひたすらのぼるじいちゃんが 浮かんできて

涙を流さずにいられなかった

んがしかし

だいぶ時は流れ

この曲の 歌詞を ちらりと見たら

じいちゃん どこ?てな 衝撃

感動的どころか これ ある意味 麻薬か何かの トリップっぽい お話と違う?

おい!あんちゃ 天国の階段についてなのであるが!と 抗議したら

「え~ 僕そんな話したかなぁ 君の記憶違いじゃないの?」と 笑い飛ばされました

くそぅ

涙を流した日々を どうしてくれよう

いっそ そんな物語の歌詞を当てはめちゃったほうがよくない?なんて 世界中の ツェッペリンファンから 袋叩きに合うようなことを 考えたものでした

そんなこんなを怒濤のように思い出し

ちょいと『天国の階段』が 聴きたくなったのでした

歌詞はどうあれ

旋律に戦慄

いや 洒落じゃなくてさ

カタルシス…と 思うのよあれ

カキナからレッド・ツェッペリンへ のぼりましたる

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