なまなましいかなしみ

愛也さんの 追悼公演の パンフレット

その場で ざっと 目を通したけど

ちゃんと読まなかった

読めなかった

どんどん 泣いちゃって 舞台が見えなくなるんだもの…

で 帰りの電車で うっかり 目を通して

また ぶわ…

でもさ だったら いつ読むのさ?

泣くのがいかん てことは ないんだよね

鼻水とかは ちり紙ないと ちょっと困るけど

往来でやらかすと なにかと 注目 もしくは 見て見ぬふりされるだけ 

そういうの 恥ずかしい…てのも なんだか どうでもよくなって

改めて ぐいぐい 読み進めた

お連れ合いの 薫さんの「ごあいさつ」は

まだ 生々しい かなしみいっぱいになる

出演者 スタッフ紹介も

それぞれが 愛也さんとの 思い出を 書いていて

愛 にじむ

活動略歴は この先も 書き足されていくような気持ちになる

そうそうたる 出演者の みなさんの プログラム

珠玉の作品ばかり…

締めの演目は プロジェクトPの 定番名作 

大好きな『バレーボール』(今回は つのよしひろ 小島屋万助 羽鳥尚代 チカパン 今川雅一 山本光洋…敬称略)

これ 2002年 春川マイムフェスティバルの トッケビナムジャン…野外公演 夜の部での 上演のとき

お邪魔で 着いていった わたくしは

演目の合間に モップもって 床の 汗を拭く…けど パントマイム的スローモーションで 充分な みなさんの お着替え時間も 稼ぐ… ての やらせてもらったのでしたが

辛いものに弱い お腹が 最高潮に 退っ引きならない状態になってて

んも 脂汗冷や汗 穴という穴からにぢみでるものが…いやいや 尻は今まずいでしょうよ 頼むよ耐えろよわたくし…と 

もよおす怒濤の波を やり過ごすために

鬼の形相で ぶつぶついいながら 耐えておりましたの 舞台袖で…

出番前に 舞台裏の 藪で スッキリしてこい といわれたものの

その決心つかず

うなうなぐなぐな…

ボヤボヤしてたら もう出番 秒読み

すると 一瞬 夢のように 怒濤の 痛みも 消えて

お役目へと 動き出すことができた

無事終えて 引っ込み

袖から 愛也さんの 美味しいとこ取り 

リハでは見せなかった 映画 コマ送りリフレイン的 アドリブに 

うあああぁ♪やってくれるなんもううぅ と 唸ったのだったよ

終演後 再び 鬼となり

劇的混雑の トイレを飛び越え 

宿舎トイレへと マッハの競歩で向かい

のちのち その辺りのことを 愛也さんに 突っ込まれたんだったな

色恋沙汰の くなぐなまでもふくめて…

追悼公演の 舞台の感動と

思い出の 噴出とで

なんだか とりとめなく 思い 散らばり

でも すべて かけがえない 一片 一片ばかりで

やっぱり 拾いあつめては 泣いてしまうんだな

まぁ しょうがないやい

コメントをどうぞ