蝉さんに手を振る

あまり動かないセミが

広場のなかの 標識の根本にいた

「せんせ…蝉さんどうしたの?」

蝉さんはね つちのなかで ず~っと 長い間 いろんな準備をして お外に出たら 十日ぐらい 思いっきり 鳴いて お仕事して おつかれさまになっちゃうのだよ

なんかうまく言えないなぁ…と 反省しつつ

前に よく鳴いていた 桜の木のところに お引っ越ししてもらおうか…と

そっと移動させようとしたら

「蝉さんおつかれさま~」と 手をふった A.K. ちゃん

優しく育ったねぇ…と しみじみうれしい

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