なにかじゃなくて

あのとき あなたは 道を急いでいて

でも 見つけた 花の話をしたくて

追いかけた

振り返った その目を見て

わかった

花の 話をしたかったんじゃないってこと

「なに?」とか 言うけど

色んな話を めくったら

その奥で震えている 蕊

もう 泣きそうなほどに…

そんな心持ち

なにかじゃなくて

あなたなのだ

あなたと 想いを 交わしたいだけなのだな

知ってるくせに

言わせようとして

いいかけたら

言わなくてもいいよ なんて 遮るようにして

あぁ いぢわるだ

そんな甘さに たやすく負ける

悔しいけど

降参だ

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