そこいら中に 満ちている

昨日の 泣きかた

今日の 泣きかた

それぞれ ちょっと違うのかもしれないね

昨夜は ぴっちのために 買った 鰹節を使って 大根の葉っぱを炒めて

ぴちめえぇ 早く帰ってこんと なくなんぞぉ…とか 強がったあと

撃沈

なるべく ちちははの前で 泣き出さぬように と 思ってたのに やっちまった

「なんだ ご飯で 泣く」といわれ 

しかたないんだよぅ 暮らしのすべてに ぴちがいて ずっとずっとうんとめんこがってたんだから…など また せりあがる涙

すると 父 なにも言わず ぐっと 下を向いた

あぁ 父も 泣きたいんだ…

そんな昨日

そして今夜 

ぴちのことを あまり口にすると やはり 泣いてしまうのだけど

敢えて 口に出して

しょうがないよ たぶんしばらく こんなんだよ…でも うんと思って 泣いていこう…なんて

ちょっと 荒療治的

父も つられて泣きそうなとき

黙り込まずに「おとさんも としとって 涙すぐ出るんだ 泣くな」なんて

母もいる前で ちゃんと 自分でいったよ

この季節の 夕焼け時間は

よく 庭石の上で 休む ぴちの横で

ヱビスさま ぷしっ♪とか したっけなぁ なんて思って 余計に 涙は出るのだけれど

いまほんとうにどうしておるか?なんて

夢物語やら 希望的観測をさておきに 考えたりすると

んもぅ 胸 ぎゅりぎゅりぎゅり と 引き絞られて

息が 浅くなっちゃったりもして

まずいぞこりゃ とか 思うのだけど

思えるだけ 救いだよな

昨日も 夜泣いちゃってさ

ぴちのために開けてた 茶の間の 硝子戸

いつ閉めて 寝ていいのか いややっぱり ずっと開けておきたいぞ とか思って 夜更かして

瞼が 海老水餃子みたいになっちゃったから

今夜は 海老水餃子ですっ!と 宣言したら

涙目の ちちはは ぶぁかめ…と 吹き出した

うん そんなんでいい

姿が見えないのに

そこいらじゅうに 満ちている

その存在

そして そこへ そそぐ 愛しい思い

たくさん 胸のうちを 撫でて もらっていたのだなぁ

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