野茨 咲かせてゆかん

いつも見てるよ なんてことばが

いつどこで何を見てるかも いえないくせに

知らないところで ただみてるなんて

そんな自己満足で

あたしはかなしいったらありゃしない

そんな風に なにもかも 信じられなくなったりもして

張り合うように 

真似して

そっけなく 見ないふりして気にしないふりして…

気がつくと

もう背中どころか 気配さえ嗅ぐことができなくなってるよ

そういうことを 望んでいた訳じゃないのにね

だめだな こんなんじゃ

ちょっとした 擦り傷なんて 

もう怖がる歳でもないだろう

また 野茨の 花

咲かせてゆかん

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