てばなしたつもりが

いつまでも 

その かなしみに しがみつかずにおればよいのに

手離したつもりが

なんとなく まだ ひんやりと かなしみにまとわりつかれたままのようであるとき

忘れようと じたばたするのを 諦めてしまうのもよい

かなしみを

かなしみのまま

その 欠落の 穴の奥をみつめながら

添い寝でもするようにして

静かに 息をしてみる

そんな日もあるさね と

蓮根など 切ってみる

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